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星河の覇皇
第八十一部第四章 一日のうちにその十四
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「我々は満足出来ている」
「全くですね」
「食事もいいですし」
「今回は快適でしたね」
「マウリアでの観戦は」
「よかった、お陰で観戦とレポートにだ」
 つまり彼等の仕事にというのだ。
「気持ちよくかかれる」
「左様ですね」
「それではですね」
「今からレポートの執筆ですね」
「各自で」
「そうしたいが」
 准将はこうも言った。
「少し待つか」
「オムダーマンの総攻撃ですね」
「それがどうなるかですね」
「観てですね」
「それから論文を書く」
「そうしてもいいですね」
「先程はティムール軍の側に立って考えてみたが」
 それでもというのだ。
「オムダーマン側としてはどうだ」
「この総攻撃が成功すれば」
「その時はですね」
「非常に大きいですね」
「だからこそですね」
「我々もですね」
「そうだ、その総攻撃を見てだ」
 そうしてというのだ。
「その終わりまで見てな」
「そしてですね」
「そこから論文を書きますね」
「今すぐではなく」
「そうしますね」
「それからでもいい」
 こう他の観戦武官達に言ったのだった。
「今はな」
「今日それがはじまるなら」
「軍の上層部もその方がいいと判断しますね」
「ではですね」
「ここは」
「一旦軍務省に確認を取るが」
 そのうえでと言うのだった、准将も。
「そしてな」
「軍務省がいいと言えば」
「それで、ですね」
「総攻撃が終わってから」
「そしてですね」
「戦争全体も見られているが」 
 別の士官達それも今度は参謀本部の上層部が直接そうしている、それもまた軍の仕事であるからだ。
「我々はな」
「この度はですね」
「この会戦だけでなく」
「これからのオムダーマン軍の攻勢も見ますか」
「ティムール軍の防衛も」
「そうしますか」
「是非な」
 こう言ってだ、准将は自ら軍務省に意見を具申したが軍務省の方も総攻撃と聞いて頷いた。それであった。 
 彼等はオムダーマン軍の総攻撃を見た、この総攻撃について。
 連合の小国の一つとされているナウルのサハラ大使実はオムダーマンとティムールの大使を兼任しているが実質サハラ全体なのでこの役職になっているツン=スクはオムダーマン軍の勝利と彼等の総攻撃がはじまったと聞いて祖国の外務省に連絡をした。
 スマートフォンで連絡したがここでだった、彼は外務省に言われた。
「わかりました」
「それではですね」
「はい、これから」
 外務省の者はスクに言った、見れば黒髪で褐色の肌にアジア系の顔に黒い目のふくよかな身体つきの青年である。実は大学を休学して二年の間契約してそれで留学という感じで大使になっているのだ。
 大使になってこれといって仕事をしていない、毎日こうした感じで連絡をしてそ
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