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不可能男との約束
祭の前の静寂
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「ハイ、それではこれから生徒会兼総長連合会議を行います」

少年の声がアリアダスト教導院の正面橋架、正門側の降りていく階段の上から発せられる。
そこにいるのは三年梅組のメンバーだ。
会議とか言っているが、そんなの建前である。
少年、トゥーサン・ネシンバラは溜息を吐きながら、議題を告げる。

「本日の議題は"葵君の告白を成功させるゾ会議"という事で。書記である僕、ネジンバラの提供でお送りいたしまーす―――何でこんな成功なんてしない無意味な事をしなきゃいけないかなぁ。あ、葵君何か言いたいことがあるのかい? そんな馬鹿みたいな顔をして。君は本当に馬鹿だなぁ」

「の、のっけからそれかよ! お前らは少し優しさっていう言葉を知った方が良いぞ!」

「優しさか……それで誰かが救えるのなら良かったね……」

「優しさを使っていいんなら、まずはお前を殴って告白を中止させないといけないさね。相手がトラウマを得ないように」

「待て待て貴様ら。そこまで言うとこの馬鹿は更に狂ってしまう。だから、私が代わりに言ってやろう。まずは金を払え。そして土下座だ。それもコクる相手にだけではなく世界に対してだ。これで万事解決だ。さぁ、金を払え」

ネジンバラのわざとらしい悲しそうな顔に、第六特務の直政が何時もの表情で返し、生徒会会計のシロジロ・ベルトーニが冷たく答える。
周りもうんうんと頷きだすのでトーリは嘘泣きをして「うっふん! 酷いわ! こんな全員で俺を責めるなんて……! はっ。これって、周りのみんながツンデレって仮定したら俺って今、もしかして人生で最大のモテ期が来てんじゃねぇ!? ありがとーー! お前たちーー!! 俺も愛してんぜーー!」などとほざくので皆そこは無視した。

「では、葵君。明日の話をしてくれ」

「んー。ここは俺が振られた方が意外性があってウケが取れるんじゃね?」

「お前もその気だったのかよ!!」

皆の馬鹿を見る視線に馬鹿は腕をくねくねさせることで躱す。
皆して狂人のしている事は理解できないと自分を棚に上げる事によってどうでもいいという結論を付ける事で無視した。
そしてとりあえずといった感じでトーリは点蔵を見る。

「なぁ点蔵。告白ってどうすればいいんだ? お前、回数をこなして自爆ばっかやってんだから反面教師に向いているだろ?」

「ひ、否定されている! 自分、今、色々と否定されてカースト最下層に突き落とされているで御座るな!!?」

「馬鹿野郎! 俺達がそんな事をするわけねーだろ! たかが最下層くらいで済ますなんてするなって先生から習ってるもんな!!」

「この御仁は本当に変態か最悪の二択しかないで御座るな!」

「いいから、いいから。話してみ」

むぅと仕方なさそうに呻いて、その
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