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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第百三十四話 帝国の新たなる始動
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帝国暦483年8月〜11月

■オーディン ノイエ・サンスーシ

ラインハルト・フォン・シェーンヴァルトとジークフリード・フォン・キルヒアイスはクロプシュトック侯爵が起こした一連の事件の後、解放されたが、その際にグリューネワルト伯爵夫人アンネローゼが危うく命を落とす所であったことを知り、ラインハルトは姉の安否にホッとしながらも犯人に対する怒りに震え、“奴等を八つ裂きにしてやる”キルヒアイスに独白し、キルヒアイスはアンネローゼ様の無事を心から安堵しながら、犯人に対する怒りも有るが、何故あの時、宮中警備隊に移動してアンネローゼ様の御側に行かなかったのかという、後悔も沸々と心の中で沸き上がっていた。

その後、アンネローゼのもとへ二人して会いにいき、無事を確認しながら3人で話をし、やっと少しは落ち着くことが出来たが、ラインハルトにしてみれば、“皇帝の寵姫であるが故に姉上が命の危険に晒される”のであるから、益々フリードリヒ4世に対する憎悪が沸き上がるのであり、帝位簒奪を益々心に決めるのであった。

しかし、皮肉なことにフリードリヒ4世の(実際にはテレーゼの勧めであるが)勧めで弟であるラインハルトと幼なじみであるキルヒアイスに3ヶ月間、グリューネワルト伯爵邸の警備任務が命じられ、毎日アンネローゼと会うことが出来たため、落ち着きを取り戻し次の任務への英気を養うこととなった。

その後、宮中の警備が更に強化されることになり、多少なりとも2人とも安心できたために、断腸の思いであるが、武勲を立てる為にイゼルローン要塞への移動を希望し前線勤務へと戻っていった。


帝国暦483年11月

■イゼルローン要塞

ラインハルトとキルヒアイスがイゼルローン要塞に移動直後から、帝国全土では皇太子の喪に服したために大規模な攻勢を行わなくなったが、通常業務の星域パトロールや惑星カプチェランカへの補給部隊などはイゼルローン要塞を進発していたために、2人とも積極的に参加し、小競り合いではあるが武勲を上げつ続けて行くことに成る。

同じ頃、イゼルローン要塞の人事も行われ、イゼルローン要塞司令官クライスト上級大将は統帥本部次長に、イゼルローン要塞駐留艦隊司令官のヴァルテンベルク上級大将は軍務省次官にそれぞれ就任しイゼルローン要塞を離れ、原作通り後任のイゼルローン要塞司令官にトーマ・フォン・シュトックハウゼン大将
が、イゼルローン要塞駐留艦隊司令官ハンス・ディーリッヒ・フォン・ゼークト大将が就任した。

その頃、オスカー・フォン・ロイエンタール准将は親友と腐れ縁の昇進を聞きながら、一時的なオーディンへの帰還を命じられ、レテーナに話した結果、彼女も暫く休んで着いてくると言われてタジタジに成って居たが、ママのユリアーネ・フェルゼンシュタインの脅しもあって(“う
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