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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第6章 英雄感謝祭編
第22話 フィニス
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つかめずにいる。
「単刀直入に言う。このクロッカスに、1万の竜が押し寄せてくる」
4人は衝撃で目を見開く。
「なっ!どうしてそういうことになる!!」
「竜が…それも1万だと…」
エルザとカグラは、話しの経緯を知りたいと、詰め寄ってくる。だが、影分身からのひっ迫した状況を理解したいるアレンに、そんな暇はなかった。
「とにかく、詳しい話はあとだ。エルザとミリアーナ、カグラとシモンで手分けして、フェアリーテイルの魔導士を見つけて伝えてほしい!俺は今から王城に行き、ヒスイ王女を止める。今からなら、まだ間に合うかもしれない」
エルザとカグラは、顔を見合わせ。頷く。アレンのことだ、こんなふざけた冗談は言うはずがない。それ以上に、アレンの目が口調が、それを真実であると物語っていた。
「わかった、今すぐ探して伝える。ミリアーナ、いくぞ!」
「ま、まってよ、エルザ姉さん!」
エルザが走り出し、それをミリアーナが追いかける。
「わかった…お兄ちゃん!」
「…よくわからんが、ついていけばいいんだな!」
カグラも走り出し、シモンがそれを追いかける。アレンも、人込みを掻き分けながら、全速力で王城へ向かった。

玉座の間では、フィニスを発動させるために、オスティウン・ムーンディの扉が開かれようとしていた。大きさは5メートルと言ったところであろうか。所々に古めかしい装飾が施された扉の両端には、アレンの魔力が入った魔水晶を持つアルカディオスと、自身の魔力を流すヒスイの姿があった。
「もう、開きますよ」
バルファルクと名乗る男が、扉の前で小さく呟く。すると、扉が勢いよく開かれる。扉の向こうには、光り輝く真っ白な情景が浮かんでいた。
「っ!やりました!これで…」
ヒスイは口角をあげ、アルカディオスや父である国王、ダートンの顔へ視線を移す。
「ええ、これで、このクロッカスに、1万の竜が押し寄せましょう!!」
バルファルクが両手を広げて高らかに笑っている。ヒスイたちは、一瞬何を言っているのかわからない様子であったが、バルファルクの高らかな笑いに、ヒスイが否定を織り込んだ言葉をぶつける。
「なっ!何を言っているんですか!この扉を開けることで、世界の破滅を防げると…」
「まだわからないのか!!愚かな小娘が!!」
「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」」
ヒスイの悲痛に似た言葉は、バルファルクのどす黒い声に遮られる。
「お前は、騙されていたんだよ!!」
「騙しただと!!」
バルファルクの続けざまの言葉に、アルカディオスが憤慨して口を開く。
「愚かな小娘にもわかるように教えてやろう。このオスティウン・ムーンディとは、この世界と竜満ちる世界とを繋げる扉!そしてこの扉は、王の血を引くものと竜を斃せしものの魔力をもって開かれる。そうして開かれた扉は
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