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SAO:アインクラッド〜神話の勇者と獣の王者〜
ボスモンスター・テイマー
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を振りかざして突撃していく。

「馬鹿!!」

 キリトが叫び、それが聞こえなかったのか、あるいは聞かなかったのか……男は、グリームアイズの斬馬刀に叩き斬られた。

 ―――あ?り?、え、な……い……

 男はそう言い残すと、爆散し、消滅した。

「――――うわぁあああああ!!!」

 リーダーの死亡。

 《軍》のプレイヤーたちが散り散りに逃げ回り、ひとり、また一人とその命を散らしていく。

「だめ、だよ……こんなの……ダメ――――――!!」

 アスナが腰のレイピアを音高く抜くと、そのままソードスキルで突っ込んでいってしまった。

「アスナ――――!!」

 キリトが背中の剣を抜き、ソードスキルで追いすがる。

「俺達も行くぞ!ハザード!《あれ》の用意だ!コハク、支援頼む!!」
「了解した!」
「命令してんじゃないわよ!」

 セモンも腰の刀を抜きはらう。コハクが背中に担いでいた黄金の長槍を両手持ちで構える。

 そして――――ハザードは、肩にとまらせていた赤い子龍に話しかける。

「行くぞ、レノン」
「ピィ」

 
                     *


 
「おぁああああああ!!」

 キリトの片手剣が斬馬刀を跳ね返す。

「くらえやぁ!!」

 セモンの刀がグリームアイズを切り裂く。

「てやぁあ!」

 コハクの長槍がグリームアイズを突き、すぐに後退して今度は衝撃波を飛ばす。《妖魔槍》のエクストラ効果だ。

「ゴガァアアアアア!!」

 山羊頭の悪魔は怒り狂ったように咆哮すると、斬馬刀を大きく振り上げた。それに、まとわりつくように邪悪なエフェクトライト。ソードスキル――――!!

「ハザード!今だァアアアアア!!」

 セモンが後方のハザードに向かって叫ぶ。

「応!――――来いッレノン!!」

 叫ぶ。

 周辺の時間が止まったように、全てが遅くなる。

 ハザードを中心に、真っ赤な魔方陣が展開する。それは子龍を飲み込み、だんだん、だんだん輝きを増して―――――

「ゴァアアアアア!!!」

 ズシン!!と、盛大な地響きとともにそこには、巨大な紅の龍が出現していた。

 大きさはグリームアイズとさほど変わらない。それがあの子龍であったとは、だれが想像できただろうか。

 彼の龍の名は《ザ・バーニングバーン・ドラゴン》。《ザ》の名はボスモンスターの証。レノンの正体は、とある階層の隠しフィールドボスだったのだ。


「行けっレノン!!」
「ゴガァアアア!!」

 ハザードの号令で、レノンがその両腕をふるう。鋭いかぎづめが、グリームアイズの体を切り裂く。

「ぐるぅうう」
「ゴ
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