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仮面ライダー エターナルインフィニティ
第五百二話 バーベキューだけじゃないその十四

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「戦っていかねばな」
「いけないんだ」
「そうなのじゃ」
「その通りだね」 
 フィンもここで言った。
「最後の最後までね」
「そこを間違えるとですね」
「駄目ですね」 
 津上にこの言葉で以て返した。
「まさに」
「その通りです」
「そうですね」
「人間でいるって難しいんだな」
 幸平も言った。
「そうなんだな」
「いや、君はそのままでいい」
 木野は幸平に微笑んで話した。
「自然でな」
「そうですか」
「ああ、君はな」 
 そうだというのだ。
「それでいい」
「俺は俺のままですか」
「人間そのものだからな」
「俺は人間そのものですか」
「そうした心だからな」
「そうなんですね」
「いい意味でな、ただ少し奇想天外だな」
「えっ、少しですか!?」
 葉月が驚きの声をあげた、紺のスクール水着がよく似合っている。
「そうなんですか」
「ああ、少しだ」
 木野は微笑んで答えた。
「ほんのな」
「そうですか」
「これ位は個性だ」
「かなり強烈な個性だと思いますけれど」
「俺から見ればそうだ」
「木野さんからですか」
「これ位はな、俺は人でなくなるところだった」
 かつての自分も振り返って話した。
「だから余計にわかる」
「幸平さんの個性もですか」
「少しな」
「奇想天外ですか」
「それだけだ」
「そうなんですね」
「むしろこれ位でないとな」
 幸平程の個性でないと、というのだ。
「駄目な時もあるだろ」
「そう言われますと」
「個性があってこそ人間は光る」
 太宰が言ってきた。
「私はそう思うよ」
「そう言えば太宰さんもかなりですね」
「そうだな」
「ねね」
 オレンジのビキニのエレンと彼女と同じビキニの薫にねねが続いた。三人共息が完璧なまでに合っている。
「この人も個性が強いぞ」
「自殺願望強くて人生の洞察もそうです」
「こんな人そうそういないな」
「全くです」
「私も色々あったからかな」
 太宰は焼いた茸を食べつつエレン達に応えた。
「個性が出来たのかも知れないね」
「その色々が壮絶ですね」
 ピンクのスカート付きのビキニのシュナの言葉である。
「太宰さんは」
「そうかな」
「はい、何かと」
「まあ順風満帆ではなかったね」
「というか俺よりも凄いぞ」
 リムルも認めることだった、今は人間の姿だが服は普段通りだ。
「あんたは」
「リムルさんもかなりじゃないかな」
「俺は人間の時は普通だったからな」 
 その日常はというのだ。
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