第121話『雨は上がって』
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「さて、悪いが俺が知ってることはこれで全部だ。これ以上知りたいなら、直接師匠に訊くといい」
だがこれ以上の追及はできなかった。
影丸が父と一緒にいたのは幼少期の1年間のみ。忘れていたり、覚えていないことも多いだろう。どうせ父と話してみたかったし、詳しいことは全部聞き出してみよう。
「教えてくれてありがとうございました」
「なに、気にすんな。師匠の血縁とあっちゃ無下にはできねぇからよ。けどその代わり、お前が知ってる師匠のことを教えてくれねぇか? あの人は今、何してんだ?」
クールな印象はどこへやら、子供のように目を輝かせて晴登に問い詰める影丸。よっぽど、琉空のことを慕っているのだとわかる。
父のことをそんな風に想われて、悪い気はしなかった。
「そうですね。ちょっと長くなるかもしれませんが、お話しましょう。あれは──」
そのまま時間を忘れて、2人の少年は語らうのだった。
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