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犬と猫でも親友同士
第二章

[8]前話
 リーがこの話をネットで紹介するとそれを見たジョージア州ティーカップ郡在住のアン=ニュート明るい顔立ちで黒い短い髪の毛の彼女は夫のロイド面長で真面目そうな顔で茶色の髪を短くしている彼に話した。
「うちと似てるでしょ」
「そうだね」 
 夫は妻に確かにと応えた。
「かく言ううちもね」
「犬と猫がいるから」
「数は違うけれどね」
「フリーロイはね」
 黒と白のピットブルを見て話した。
「アンディと」
「この子とね」
 黒い雌猫を二人で見た。
「ロドネイ、ネルソン、トミーともね」
「前のお家から一緒だったし」
 三匹の雄のキジトラも見て話した。
「前の一人暮らしの飼い主さんのお家にいた時から」
「その人が亡くなって保護団体のシェルターに預けられた時も」
「ずっと一緒で」
「一緒に治療を受けて」
 五匹共飼い主が亡くなってから暫く世話をする人がいなくなり蚤だらけになり蠅がたかる程であったがだ。
「フリーロイはお散歩の時はね」
「いつもアンディ達のところを通ると顔を近付け合ったそうだから」
「団体の人もそれを見て」
 夫は話した。
「皆一緒に引き取ってくれる人に里親になって欲しいと言って」
「私達が引き取ったわね」
「そうしたら五匹共今も仲良しで」
 見れば実際に部屋の中で楽しそうに遊んでいる、だがそこにもう一匹茶色の垂れ耳の大型の雄犬もいて一緒に遊んでいる。
「ヤンともね」
「仲良しね」
「犬と猫でも」
 生きものの種類は違ってもというのだ。
「仲良くなれるね」
「ええ、そうね」
「ワン」
「ワンワン」
「ニャア」
「ミャオン」
「ニャウン」
「ウニャア」
 彼等は実際に極めて楽しそうだった、種類は違っても彼等もまた親友同士であった。


犬と猫でも親友同士   完


                  2022・6・26
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