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星河の覇皇
第八十一部第二章 軍事の素養その二十四
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「そうもしている」
「我々に何かと技術を提供してくれますから」
「軍事以外の分野の技術についてもですが」
「軍事についてもそうなので」
「だからですね」
「そうだ、それは有り難い」
 実にという言葉だった。
「だからな」
「このことについてはですね」
「感謝して」
「そのことは忘れない」
「左様ですね」
「そうだ、感謝の念は忘れるな」
 決してと言うのだった。
「それが貴族でありだ」
「エウロパの者ですね」
「そのことは」
「受けた恩は何があろうと忘れない」
「そうでなければならないですね」
「だからマウリア、そしてジャバル副主席にはな」
 彼もエウロパへの技術提供いは協力している、それもマウリアの政府要人の中で最もそうしている。
「恩義は感じている」
「そのことは事実ですね」
「何かとエウロパに好意的ですね」
「それが連合と我々のバランスのことを考えてでも」
「左様ですね」
「このことは感謝している、実はあの御仁に個人的に好意も持っていてだ」
 それでというのだ。
「会談の後でティーカップを贈らせてもらった」
「それをですか」
「議員ご自身が」
「そうされたのですか」
「感謝と好意を込めてな」
 その両方をというのだ。
「そうさせてもらった」
「そこまで思われているのですね」
「議員としては」
「エウロパへの提供の感謝と」
「ご好意から」
「確かに軍事的才能は見られないが」
 このことは紛れもない事実でもというのだ。
「実に優れた政治家でありかつ魅力的だ」
「カリスマ性も確かにありますね」
「あの御仁には」
「その為マウリアでは絶大な人気を誇っていますね」
「アウトカースト層からだけでなく」
「近頃ではカースト層からも支持を集めているとか」
「ヒンズー教以外の信者からもですね」
「人気を集めていてだ」
 そしてというのだ。
「日増しに絶大な人気を集めている」
「閣下もですね」
「その支持を感じ」
「それではですね」
「あの方については」
「よい人物だと思う、エウロパにいれば」
 つまり自分達の国にというのだ。
「例えごく普通の生まれでもだ」
「必ずですね」
「頭角を現しておられますね」
「そうされていますね」
「そうだ、どの世界に進んでもだ」
 軍人の世界以外であることは言うまでもない。
「そうなっていた、そしてその才能が一番出ているのは」
「それは、ですね」
「政治家の世界ですね」
「天性の政治家であるが故に」
「政治家の道に進めば」
「必ず総統になっている」
 エウロパの国家元首にというのだ。
「間違いなくだ」
「政治力とカリスマ性があるが故に」
「間違いなくですね」
「あの方はですね」
「エウロパでは総統
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