第二千二十六話 誘われると
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第二千二十六話 誘われると
伊藤さんが西園寺さんを政友会総裁にスカウトしますと。
「これは総理の座も夢ではありません」
「そうでっしゃろか」
「流石伊藤公わかっておられます」
原敬さんが言ってきました。
「ですからここはです」
「受けるべきですか」
「軍閥なぞ何するものぞです」
こうも言うのでした。
「そして総理になれば」
「その時はですか」
「何でも私にお話して下さい」
西園寺さんに目をきらきらとさせながら言います。
「宜しくお願いします」
「桂さんの方がええでっしゃろ」
「いえ、桂公なぞです」
それこそというのです。
「何でもありません」
「ほなここは」
「受ける以外ありません」
選択肢はというのです。
かくして西園寺さんは政友会総裁となりました、そして原さんの補佐のうえで本当に総理大臣になりました。
第二千二十六話 完
2022・6・20
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