第二千二十一話 戦場では
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第二千二十一話 戦場では
西園寺さんも戊辰戦争に参加しています、しかもです。
「最高司令官でしたね」
「はい、鎮撫総督でした」
「それで戦場にも立たれていましたね」
「そのうえであちこち行ってでしたね」
西園寺さんは日本に微笑んでお話しました。
「まさに鎮撫をしてましたわ」
「はい、お疲れ様でした」
「ただあの時は狙われもして」
「西園寺さんは目立ちますから」
美形だからです。
「それは仕方ないですね」
「目立つ外見も時として困りますわ」
「そうしたものですね」
「日本さん程やないですが」
目立つことはです、やっぱり国家はそれだけで目立ちます。
「私もそうでしたさかい」
「お疲れ様でした」
「いえいえ、ただあの時軍服来ましたけど」
「軍服を着た最初のお公家さんでしたね」
「そうでした」
西園寺さんはそうした人でもありました、そしてこの人から軍服を着る公家さんも出て来たのです。
第二千二十一話 完
２０２２・６・１８
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