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星河の覇皇
第八十一部第一章 全戦線でその五十五

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「得たものだと」
「そうだな、アッディーン大統領は名将だが」
「それでもですね」
「あの鮮やかな勝利はな」
 どうもというのだ。
「今の時点では不可思議に見える」
「左様ですね」
「どういった戦術を使ったかはな」
「今後ですね」
「研究対象としよう」
 是非にと言うのだった。
「軍のな」
「それがいいですね」
「是非な」
「そうですね、私としては」
 カミュは文官として述べた、アランソもそうだが彼は生粋の文官であり軍事については疎いのである。
「軍事についてはわかりませんが」
「それでもだな」
「首相としては」
 総統の次に軍事の権限を持つ役職にある者としてはというのだ。
「そうすべきとです」
「思うな」
「はい」
 こうギルフォードに答えた。
「ここは」
「そうだな」
「そしてです」
「その研究結果を今後に活かす」
「戦術についてですね」
「兵器開発についてもな」
 こちらについてもというのだ。
「兵器は常に進歩するものだしな」
「そうですね、兵器は」
 文官で軍事関係の役職に就いたこともないがそれでもだ、カミュは自分が知っている範囲からギルフォードに応えた。
「常にです」
「進歩しているな」
「日進月歩です」
「二十世紀は特にだったが」
「現代もですね」
 つまりこの時代もだ。
「同じですね」
「そうだ、ある国が新兵器を開発すれば」
「他国もその兵器を見てですね」
「開発する」
 その新兵器をというのだ。
「そしてだ」
「そのうえで、ですね」
「導入していく」
「そうなるので」
「だからこそだ」
 まさにというのだ。
「今回のオムダーマン軍についてもだ」
「研究を行い」
「そうだ」
 そしてと言うのだった。
「その結果を活かす」
「そうしますね」
「そうだ、今日あった戦いは」
 それはというとだ、また言うのだった。
「若しかすると非常に大きなものだ」
「そしてですね」
「人類の歴史、戦争のそれをだ」
「変えるかも知れないですか」
「若しもな、では」
「後で軍に命じる」
 そちらにというのだ。
「是非な」
「それでは」
「軍は精鋭にしてだ」
「優れた兵器をですね」
「全てだ」
 まさにというのだ。
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