暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第八十一部第一章 全戦線でその四十

[8]前話 [2]次話
「それでだ」
「失業率もですね」
「低い、戦争直後は何かとな」
 それが敗戦ならばだ。
「経済が厄介なことになるが」
「それを一刻も早く解決してですね」
「復興から発展に至らせる為にもな」
「そうした政策を推し進められ」
「今もだ」
 今現在もというのだ。
「行っているのだ」
「失業対策も考慮して」
「失業者が多いよりも国家予算を投入してだ」
「事業を行い」
「そうして就業者を増やしてだ」
 例えそこで国債を多く発行してもだ。
「構わない」
「国債を出してもですね」
「国債は返せる」
 それはというのだ。
「復興して発展したらな」
「その時はですね」
「返せる、そしてだ」
「今実際にですね」
「返している」
 その国債もというのだ。
「無事に返しているからな」
「問題ないというのですね」
「国債を恐れてはならない」
 ギルフォードは強い声で言い切った。
「それよりも現在の危機をだ」
「乗り越えることですね」
「その為に必要な政策を行うにあたり」
「国債を恐れてそれを行わないのなら」
「それは大事を失うことだ」
 そうなるというのだ。
「だからだ」
「閣下は国債を発行されたのですね」
「大々的にだ、そうしてだ」
「予算を調達されて」
「ことを進めたのだ」
 政策、それをというのだ。
「そうしたのだ」
「そうでしたね」
「卿等が見てきた様にな」
「私個人としましては」
 アランソが鋭利な声で言ってきた、そのアイスブルーの目の光はいつも通り澄んだ強さを見せている。
「やはりです」
「国債の発行はだな」
「抵抗がありますが」
「そうだ、国債を発行しないでことが済むならな」
「それならですね」
「それに越したことはない」
 ギルフォードもこう言った。
「やはりな」
「左様ですね」
「しかしだ」
「発行せねばならない時は」
「発行しなければだ」
 そうしなければというのだ。
「駄目だ」
「必要ならば」
「だから私はだ」
「国債を大々的に発行したのですね」
「公共事業の投資にな」
 失業対策そしてインフラ対策でもあるそれにというのだ。
「使ったのだ、そして失業率はかなり減ったな」
「実際にそうなりましたね」
「そしてエウロパ戦役で荒れたインフラもな」
「復興しましたね」
「そうした、それはだ」 
 それでと言うのだった。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ