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三匹一緒に大きくなって
第一章

[2]次話
               三匹一緒に大きくなって
 ラスベガスを拠点に働きながら生きものの保護活動をしているニッキ=マルティネス小柄で肉付きのいいアフリカ系の女性である彼女のところに連絡が入った。
「お家の下になの」
「そうなのよ」
 同僚が彼女にスマートフォンから話した。
「三匹の子猫がいるから」
「保護をなのね」
「頼まれたけれど」
「わかったわ」
 ニッキの返事は一も二もないものだった。
「今お仕事ないからすぐにね」
「現場に行ってくれるのね」
「住所教えて」
「わかったわ」
 同僚はニッキにその家の住所を教えた、ニッキはそれを受けてだった。
 その家に急行した、そこには同僚もいたが。
「あそこよ」
「えっ、あの子達!?」
「そうなの」
「ニャ〜〜〜・・・・・・」
「ナァ〜〜〜・・・・・・」
 見れば家の下の隅にだった。
 二匹の白い子猫達が寄り添い合って震えていた、一匹は大きく青い目で、
 もう一匹は極端に小さく毛は白だがややグレーがかかりダークグレーの目だった、そして。
「ミャア〜〜〜・・・・・・」
「穴の中にもう一匹いるけど」
「そうね」
 家の下のそこを見れば確かにそうだった。目は青がかったダークグレーの目である。
「いるわね」
「今から三匹共保護したいけれど」
「二匹はすぐに保護出来るけれど」 
 寄り添い合っている二匹はというのだ。
「けれどね」
「最後の子はね」
「とりあえず二匹はすぐ保護をして」
 最後の一匹はというのだ。
「そこから出ない様だし」
「後からね」
「保護しましょう」
 ニッキはこう言ってだった。
 まずは二匹を保護した、二匹共雌だったが。 
 ノミだらけでかなり汚れていた、それですぐに獣医に診てもらってだった。
 大きな方をアーニーと名付け小さい方をダニと名付けたが。
「ダニはね」
「小さいだけじゃなくてね」
 同僚はニッキに話した。
「感染症にかかっていて」
「目の周りも汚れているから」
「病院に預けましょう」
「それで治療ね」
「あと穴に隠れている最後の一匹は」
「主人が知恵を出してくれたの」
 夫のマック長身のアフリカ系の彼がというのだ。
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