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次の日、朝ご飯が終わって、お父さんとお母さんに私は、お話がありますと座敷に座っていた。
「私 一人で暮らしていこうと思います。できるかどうかわかりませんが、がんばります。私なんかのことを、とっても、可愛がっていただきまして、本当に感謝してます。私、島にいた時、一人の男性と出会いました。素敵な人で、初めて、あんな人に出会って、好きになったんです。運命の人だって。だけど、おばぁちゃんが亡くなってしまって、ひとりぼっちになった時、よりどころがその人しか居なくって、京都に来ました。ここの大学生だって聞いていたから。私、この数日間、とても大切にしていただいて、とても、幸せでした。でも、おばぁちゃんとの生活も貧乏だったけど、毎日が充実していました。だから、このまま、のほほんと幸せでいいのかなって・・。おばぁちゃんと暮らしていたことは忘れたくありません。それに、私なんて、高校も行って無いし、田舎育ちで何にも知らないので、お父様の娘なんて、厚かましいと思います。だから、一人でやっていきたいのです。我儘、お許しください」
「うむー わかった。だけど、その男って 信用出来る男なのか? まだ、学生だし、会ったのは、一度っきりだろー それに、香波はまだ15だろう そんなに若いのに、人生かけていいのか?」
「ええ 私達 糸で結ばれています きっと」
「そうか 古臭いことを・・香波は純真だのう ワシもそんなに女性から慕われてみたいものだ おばぁさんとのことも大切にしているしな 優しくて、賢い子だ」
「あなた 私は、ずーとお慕いしてますことよ 香波ちゃんの気持もわかるし 女には、年なんて関係ないわ その時、感じたまま」と、お母さんが
「うっ ふん ワシもな この数日間は嬉しかったのだ 香波が居てくれてな 聡もそうだと思う 燿は変な風にかん違いしているかも知れんが ワシは親以上に娘を守ってくれる程の男なら帯屋の屋号なんてどうとでもなると思っているんだ。だから、その男が香波を本当に守ってくれるんだったら、こんなにうれしいことは無い だから、その男が現れるまで、この家にいてくれ 頼む ワシ等には、その義務があると思っている 香波のおばぁさんのためにも、香波を見守る どうだろう?」
私は、しばらく考えていた。こんなに、おっしゃってくれるなんて・・
「お父さん お願いします 私 お母さんのお手伝い 掃除でも何でもします どうぞ この家においてください」と、泣きながら頭をさげて、畳にこすりつくまで。
「お父様 私の我儘 聞いていただいてありがとうございます」と、燿さんが言うと
「燿 お前には、後で 話がある」と・・・
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