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少女は 見えない糸だけをたよりに
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麗なの着れるって思ってなかったから」

「又 他人行儀な言い方で・・なんで 親としては こんな綺麗な娘をみられて幸せじゃ」と、自分で用意したのか、お酒をまだ飲んでいた。

 そして、みんな揃って、平安神宮へ。わたし、着物で歩くの初めてだったから

「燿さん あのー どうやって 歩けばー なんか 転びそう」

「普段より 小股でね 少し内股ぎみ 慣れるまで ゆっくりでいいから」

 しばらく、何とか歩いていると

「香波 お父様に腕を組んで行ったら 喜ぶわよ あなたも転ばないし」

「私 そんなぁー いきなり」

「いいわよ 行きなさい」と、燿さんは、私の背中を押して

「お父さん 腕 組んでもらってもいいですかー」と

「おっ おー」と、腕を出してくれた。

「すみません 私 転びそうで・・」

「いや かまわんよ 燿とも こんな風に歩いたこと無いからなー うれしいような 恥ずかしいような」私は、掴まっていった。

「すみません 私も お父さんと こんな風に歩いたことないから・・うれしいかな」

「そうかー 香波は可愛いのう」

 お詣りした後、お父さんは何か食べて行こうかと言って居たが、燿さんが、ろくなとこ開いていないわよと、家に帰って、その夜は、すき焼きだった。それも、私、初めて食べた。どうして、こんなに色んなものがあるの思いながら・・。

食べ終わっても、まだ6時過ぎだった。

「風呂は、お前達 先に 入れ」と、お父さんが

「あら 珍しいこと おっしゃるわね」

「この年になるとな 若い女性のエキスをもらった方が 生き生きするんだよ」

「お父様 そんな言い方って 下品よ いゃらしいー」

「そんなことあるものかー 当たり前の男の願望じゃー」

「はい はい それ以上は 変なこと考えないでくださいね 家の中 以外でそんなこと言わないでくださいね 娘だから、いいけど・・ 香波 お風呂いこー」
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