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第五章
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「そうなったよ」
「そうなったね、いじめで人を自殺させたからね」
「その報いを受けるよ」
「絶対にね」
「何はともあれよかったよ」
 岩清水は心から述べた。
「悪人達が報いを受けて」
「そうだね」
 友人は『心中』の事実を知らないまま頷いた、彼はそれで終わった。だが岩清水は家に帰ってだった。
 従弟の健太、まだ子供である彼には笑顔で話した。常に共にいて親戚の中でも誰よりも仲がよく気の合う彼にはこう話した。
「実はあの心中は心中じゃないよ」
「お兄ちゃんが成敗したんだね」
「そうだよ、悪い連中だからね」 
 従弟に笑顔で話した。
「内緒だけれどね」
「誰にも言わないよ」
 健太は彼に笑顔で応えた。
「絶対に」
「君はそうだね」
「お兄ちゃんのすることに間違いはないから」
「そう、悪人を成敗するにはね」 
 それにはというのだ。
「ああしてだよ」
「徹底的にするんだね」
「どんな手を使っても容赦なく追い詰めて」
 そうしてというのだ。
「うんと苦しめて」
「それで死なせるんだね」
「そうしたらいいんだよ、前からそうしたいと思っていて」
 岩清水は笑って話した。
「実際にしてみたらね」
「上手くいったね」
「インターネットを使えば」
 そうすればというのだ。
「そして自分の正体がばれない様にね」
「そうしてやっていくんだ」
「それで悪人を追い詰めるには嘘もね」
「使っていいんだ」
「事実の中に本当っぽい嘘を入れて」 
 その様にしてというのだ。
「そして人を怒らせて」
「いじめっ子達を攻撃させるんだ」
「そうしていってどんどん追い詰めて」 
 そしてというのだ。
「とことん弱らせて」
「潰すんだ」
「そうすればいいんだ、相手は悪人だから」
 いじめっ子達はというのだ。
「もうね」
「容赦なくだね」
「そうして攻めて」
 そうしてというのだ。
「最後はね」
「死なせることだね」
「そうするんだ、だからね」 
 それでというのだ。
「君もいいね」
「お兄ちゃんみたいにすればいいんだね」
「そうだよ、いじめっ子は悪い奴等だから」
「成敗しないといけないね」
「そしてその成敗にはね」 
 それにはというのだ。
「どんな手も使っていいし」
「徹底的にやって」
「潰せばいいんだね」
「殺してもいいんだよ」
 従弟に笑ってこうも言った。
「いいね、君もそうすればいいんだよ」
「僕に出来るかな」
「絶対に出来るよ、君は僕とそっくりだから」
「だからなんだ」
「大きくなったら一緒にいじめっ子達をやっつけていこう」
「殺してもいいんだね」
「人をいじめる連中に生きる価値なんてないからね」
 従弟に笑って話し従弟も笑顔で頷いた、これが岩清水
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