第三章
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「日本ではね」
「死刑にならないね」
「最低でも二人じゃないと。それに頭がおかしいだの変な弁護士だのがついたら」
「それで言われたら」
「その場合はね」
「ああ、死刑にならないね」
「そうなるから」
だからだというのだ。
「法律じゃ裁けないよ」
「そんな奴でも」
「これがね」
「だったらどうしたらいいかな」
ここで岩清水も考えた、そうしてだった。
少し考えてだ、彼は後日友人に話した。
「相手の住所とか電話番号出すとか?学校とか勤務先も」
「そうしたらいいんだ」
「君この事件の犯人に相当怒ってるね」
「君もだよね」
「うん」
友人にその通りだと答えた。
「僕もね、ネットで調べて怒り心頭だよ」
「だったら」
「あの連中にだね」
「法律で裁くにも限度があるなら」
それならというのだ。
「容赦なくだよ」
「そうだね。だからね」
「それでなんだ」
「相手の自宅や通っている学校や勤務先の住所や電話番号を調べるか調べてもらった」
そうしてというのだ。
「何処に住んでるかある程度はわかっているし」
「だからだね」
「そこからさらに調べて」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「その住所や電話番号を」
「それをネットで公表するんだ、そうすれば」
「僕達みたいに怒った人がそこに抗議の電話を送って」
「そして突撃するよ」
その様になるというのだ。
「ご近所からも白い目で見られるし」
「社会的に抹殺出来るんだ」
「そして相手の親兄弟も」
彼等もというのだ。
「勤務先とかも調べて」
「やっぱり公開するだ」
「その住所や電話番号、職種をね」
「そうすれば」
「相手は家庭ごと完全に」
岩清水は友人に笑って話した。
「破滅するよ」
「そうだね、怒り狂った人達がいつも抗議の電話送って突撃したら」
「何されるかわからないしね」
「完全に崩壊するね」
「そうなるよ、じゃあやってみるよ」
岩清水は自分のサイトのサーバーを海外に移した、国内にあると逆に自分の個人情報が特定されると知ってだった。
その様にした、そうして。
自分に何かない様にしてからそのいじめの実行犯達の個人情報をネット上に公開した、するとそれは忽ちのうちに多くの者の知るところになった。
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