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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
二十一話〜失ったもの、得たもの
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「あ、………」


今の私には涙をこらえることしかできなかった。




side 士郎


病院に来て、シャーリーたちの病室を訪ねると、


「ごめんなさい…私がもっとしっかりしていれば…!」
「謝るな。君たちは悪くない。これは私達前線の責任だ。だから気に病むな」
「でも、私達の所為でヴィヴィオは……!」


アルトが言うが、


「ヴィヴィオを助けられなかったのも全て私たちの責任だ。君たちが謝ることではない」
「でも!私たちは何もできませんでした!」
「そんなことを言うな。起きてしまったことは仕方がない。悔やむより対策を考えるんだ。いいな」


そういって私は病室を出た。


「ヴィヴィオ……すまない……」


連れ去られたヴィヴィオを思いながら、私はその場を去った。



side ティアナ


スバルの病室に入ると、先客がいた。


「ティアさん」
「エリオ、キャロ。あんたたちも来てたのね」
「はい。調査はフェイトさんがやってくれていますから」


改めてスバルを見る。



「ほら、差し入れ。受け取んなさい」
「……ありがと、ティア」


完全に落ち込んでるわね〜


「なにしけたツラしてんのよ。もうじきギンガさんも来るわよ。そんな顔で会うわけ?」
「……合わせる顔ないよ…」


話は聞いてるけど……


「士郎さんだって怒ってはいなかったわよ」
「……ほんとに?」


これは嘘だ。私はまだ士郎さんに会っていないのだから。
そんなことを考えていた時、ドアが開いた。


「スバル……」


入ってきたのはギンガさんだった。


「ギン姉……」
「歯を食いしばりなさい」
「え?」


次の瞬間、ギンガさんがスバルの顔を殴った。グーで。


「ちょ、ちょっとギンガさん!?」
「ティアナは黙ってて」


いつもと雰囲気が違う……


「スバル、私が心配だったのはわかるわ。その件に関してはごめんなさい。だけど、味方の事を攻撃するほど冷静さを忘れるなんてダメよ」
「うん……ごめんなさい」


ここは二人だけにしてあげたほうがいいかしらね。


(エリオ、キャロ)
(ティアさん?)
(ちょっと外に出るわよ)


二人も私の意図を察したのか


「スバルさん、温かい飲み物いりませんか?」
「私たちで買ってきますね」
「ギンガさん、私もこの子たちについていくんでスバルお願いします」
「え、ええ。わかったわ」


私たち3人は病室から出て売店に向かった。




side はやて


「お疲れ様です。八神二佐」


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