暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
フェアリー・ダンス編
新世界編
実家・ALOの二刀
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負!」


神速の袈裟斬りから斬り上げ、『水城流剣術攻ノ型、《閃斬》』

一太刀目で相手を怯ませ、二撃目で首を斬り飛ばすという危険極まりない技だ。ちなみに、蓮兄程の使い手が使うと剣先は音速を越える。

が、木刀を掴んだ時点で技を見切った俺は後ろに回避していた。蓮兄の木刀は俺の首があった所をヒュッと切り裂く。


「ま、待ってくれ、蓮兄。俺まだ本調子じゃないし、全身筋肉痛……」

「問答無用!!!!」


『尋常に』じゃなかったのか!?ちなみに、蓮兄は武術は無敵レベルに強いが、中卒なので基本的にアホだ。

でも、何故か高校レベルの問題も解けるから謎だ。そこは母方の血なのだろう。

本人曰く、「俺に弱点はねぇ!!」(マジにない)

「こ、のやろ……!!」

バンッと襖を開けて廊下に飛び出す。そのまま全力で道場まで走る。


「ふはははは!!逃げられると思うなよ!!」


逃げても無駄だろうな。地の果てまで追ってきそうだ。

蓮兄が追撃で投げてくる投擲剣(勿論、本物)を上下左右にかわしながら目的の場所にたどり着く。


「何だよ、場所変えるなら最初から言えって」

「……問答無用っつたの誰だろうねえ!?」

「俺だが?」


……アホや。とは思ったが言ったところでしょうがないので、正面に対峙する。

蓮兄も俺がやる気になったのを感じたのか笑みを消す(今までのは遊び《じゃれあい》)遅れてやって来た祖父と沙良、そして数人の道場門下生までが2人に注目する。


「『二天一流』、『水城流』免許皆伝。次期当主候補一位、水城蓮。参る」

「『二天一流』、『水城流』免許皆伝。当主継承権永久破棄、水城螢。受けて立つ」


かつて、『最強』と『天才』と並び称された2人が2年の時を経て激突した。







______________________________________







「ぐおぉぉぉ……」


全身が痛い。そして、動く気にすらならないほどの疲労感。

アホ兄貴との激闘が無駄に白熱し、最後は胴に一撃入れられて敗北。

ていうか万全の状態でも勝ったこと無いのに、今勝てるわけ無いだろ。

当の勝者はツヤツヤした満足顔で何処かへ去っていった。


「お兄様、大丈夫ですか?」

「ダメ、死にそう」

「では、ALOに行くのは明日にしますか?」

「……いや、行く。ついでに体を休めればいい」


長らく帰っていなかった実家の自室。

出ていった時のままだったのは正直驚いた。掃除はされてたけどな。


「本当に、私が教えて差し上げなくてよろしいのですか?」

「ああ、パーティーの奴
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