暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜大戦の”裏”の戦い・後篇〜
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。幾ら相手が既存のものを改良した機甲兵達に加えて”英雄”クラスの使い手や異種族がいたとはいえ、”兵器が生身の者達に破壊される等兵器として論外だ。”これなら”フランツ”が残した機甲兵の構想メモの方がまだ出来がいいだろう、――――――どこの誰かは知らぬが奴の作品の評点は”論外”だな。」

一方イリーナ会長は僅かに驚きの表情でロイド達を見つめた後溜息を吐き、シュミット博士は不満げな表情で呟いた。

「”かの者”が”フランツ・ラインフォルトではなく黒のアルベリヒ”だと理解したのでしたら、”全て”が終わるまで大人しくしていてください。」

「……っ!?非戦闘員である……私達相手に……こんな……強硬手段まで取るなんて……クロスベルは本当に……”色々な意味で変わった”……わね……」

「ぐ……っ!?何も知らない……愚か者共……が……儂は……師として……一番と……三番を……見届ける……義務……が……」

するとその時突如イリーナ会長とシュミット博士の背後に現れたリーシャが二人の首筋を軽く叩くと二人はそれぞれ気絶して地面に倒れた。



「――――――すまない、リーシャ。本来なら俺達が二人を無力化すべきだったのに……」

「いえ、二人の様子からして二人ともあの機体を撃破しても諦めない可能性が高かったですから、”奇襲”が専門分野の私が無力化した方が早かったですから。――――――それよりロイドさん、二人が気を失っている今の内に……」

リーシャが二人を無力化するとロイドがリーシャに近づいて謝罪し、謝罪されたリーシャは謙遜した様子で答えてロイドを促し

「ああ………気絶した状態での逮捕は正直気が進まないが…………――――――イリーナ・ラインフォルト並びにゲルハルト・シュミット。クロスベル帝国法に基づき、”緊急逮捕”する。」

促されたロイドは疲れた表情で溜息を吐いた後すぐに気を取り直してその場で宣言してイリーナ会長とシュミット博士にそれぞれ手錠をかけて二人の両手を拘束した。



こうして………イリーナ会長とシュミット博士はロイド達”特務支援課”によって逮捕され、二人を逮捕したロイド達はルファディエルとエルンストの転位魔術によって甲板に待機している”メルカバ”へと帰還した――――――




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