暁 〜小説投稿サイト〜
オズのホボ王子
第一章その六

[8]前話 [2]次話
「招待してくれているよ」
「そうですか」
「そもそもあの人がじっとしていられるかな」
 王子は五人に楽しく笑って尋ねました。
「果たして」
「あっ、それはないですね」
「無理ですね」
「あの人は」
「オズの国でも屈指の遊び好きで」
「じっとしているのが大の苦手ですからね」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「当然あの人もね」
「招待して回られていますか」
「海の方を」
「王子と手分けする形で」
「そうしてですね」
「動かれていますね」
「船旅を楽しみながらね」
 そのうえでというのです。
「そうしているよ」
「そういえばね」
 ここで王女が言いました。
「私あの人に殆どお会いしていないわ」
「リンキティンク王にはだね」
「貴方にもよ」
「うん、久し振りに会ったね」
「そうよね」
「お会い出来て何よりよ」
「だったらね」
 あらためてです、王女は王子に言いました。
「私もね」
「インキティンク王の国に行って」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「楽しませてもらうわ」
「それじゃあね」
「一緒にね」
「まずは旅をして」 
 リンキティンク王の国にというのです。
「それを楽しんで」
「それでね」
「楽しく行こう」
「それではね」
 こうお話してでした。
 一行に王子も加えてそのうえで、でした。
 皆でエメラルドの都に向けて出発しました、そこでジョージは言いました。
「王子と王女が一緒ってはじめてかな」
「あっ、そうだね」
「そう言われればそうだね」
「これまで色々な旅をしてきたけれど」
「色々な人達と一緒だったけれど」
 神宝達四人もそれはとなりました。
「王子と王女が一緒なのはね」
「はじめてよね」
「そう思うと嬉しいね」
「この顔触れでというのも」
「そうだよね、面白いね」
 また言うジョージでした。
「はじめての顔触れでの旅も」
「そうだね」
「それじゃあね」
「この顔触れでの旅を楽しみましょう」
「今回は」
「はじめての組汗での旅もいいよね」 
 ジョージは笑顔でこうも言いました。
「新しい何かが起きそうで」
「そうだね、僕もね」 
 王子も言ってきました。
「あまり旅に出ていないしね」
「私もよ」
 王女もでした。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ