過去編 ウルトラリッパーファイト
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子を見に来ていたウルトラマンジェムの師匠――「ウルトラマンリッパー」は。
この先に待つ「巨悪」の力を知るが故に、弟子を引き止めに来ていたのである。
◇
そこから先は霧町英二こと、ウルトラマンリッパーが想定していた通りの事態に発展していた。
温泉街の住民や観光客達と同様に、調査に赴いていた弘原海や琴乃も、ブロンズ像にされていたのである。それも全ては、生きた人間をブロンズ像に固め、自分の「作品」にしようと企む「ヒッポリト星人」の仕業だったのだ。
その光景を目の当たりにした磨貴は怒りに身を任せ、ウルトラマンジェムに変身。
だが未熟なことに加え、ブリリアントモードにも目覚めていなかったこの頃の彼では、ヒッポリト星人には敵わず。程なくして、彼が繰り出す「ヒッポリトカプセル」に囚われてしまったのである。
救援に駆け付けたウルトラマンカイナをはじめとする5人の兄弟達でさえも、ヒッポリト星人には歯が立たなかった。
カイナとアキレスは戦闘開始直後に、あらかじめ用意されていたカプセルに入れられてしまい。兄2人を救助しようとしたエナジーとアークも、次々と囚われ。ただ独りでヒッポリト星人に肉弾戦を挑んでいたザインまでもが、炎を纏う拳によって叩き伏せられてしまった。
5兄弟がヒッポリト星人の姿を捕捉してから、1分も経たないうちに。彼らはカプセルの中に囚われ、戦闘不能に陥ったのである。
そして。かつてウルトラマンエースと、その兄弟達が敗れた時のように。
ウルトラマンジェムを含む6人の新世代ウルトラマンは、カプセルの中に「ヒッポリトタール」を流し込まれ――呆気なくブロンズ像にされてしまったのであった。
「……ったくよォ。揃いも揃って、世話の焼ける若造ばっかりで困るぜ」
ガードレールに腰掛け、その惨劇を見届けていた英二は。やがて吸殻を携帯灰皿に入れると、ゆっくり立ち上がり――戦士としての鋭い貌で、ヒッポリト星人を睨み上げる。
「だから言ったのによ。……歯ァ磨いて、寝てろってさァ」
彼の手には、赤い電動歯ブラシ「ブラッドブラッシャー」が握られていた。そのブラシが彼の歯に触れた瞬間――真紅の輝きが、英二の前身を包み込んでいく。
彼をあるべき本来の姿へと、戻すために。
◇
山奥の温泉街。その裏手を舞台に繰り広げられた死闘は、ヒッポリト星人の圧勝に終わっていた。
ノズル状の口を揺らして、ブロンズ像にされた6人のウルトラマンを嘲笑う赤黒い巨人。その巨影は、沈黙に包まれた温泉街を覆い尽くしている。
『ハァッハハハ、ザマァねぇぜ! 何人掛かって来ようが、俺様のタールには誰も敵わねぇってこったなァッ!』
そのうちの1人――ウルトラマンジェムの額を小突いた後。温泉街の
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