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タイトル案は第一話に記載しています。
セルコー討伐戦B
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ーセルコー雪原 遺跡 中央ー

「全て出し切れ!!ここで確実に倒す!!!」

地に落ち、暴れる白竜に人類が最後の攻勢を仕掛ける。

「残った爆弾を全て投下する!!!ぶち飛ばせ!!!」

竜に数十個の爆弾が投げ込まれ、それを炎魔法で一斉に点火した。

「いっけぇぇぇぇ!!!!!!」

遺跡の中央で、空間を抉るほどの大爆発が起きる。

「やった.......」


煙が晴れ、そこには沈黙した竜の姿があった。


「勝ったッ!!!!!!!!」

黒焦げになった白竜を見つめ、人類が安堵した。

そのとき、竜の体が光った。

「まだだ!!!油断するな、まだ死んでない!!!」

竜は、最後の力で、人類の攻撃をその翼で振り切った。

「くっ!!こいつ、まだこんな力を!!」

全身に闇魔法のエネルギーを蓄えた竜は、そのまま爆発しながら突進を始めた。


「まずい!!!逃げろ!!!」

最後の力を振り絞って出された攻撃は、周囲すべてを破壊しながら真っすぐ突き進んでいく。

それに対し、人類は退避を余儀なくされた。

「ここまで、なのか...!!」

「いいや、人類は、まだ終わらない」

吹雪の中、それを掻き分けるように現れる。

「大佐!!ここは危険です!!」

「案ずることはない。アレは、私が倒す」

そう言って、全てを破壊しながら前進する竜の前に立ち塞がった。

「大佐!!自分も戦います!!」

「いや、お前は後方支援だ」

「し、しかし...!!」

「お前は私の周りで氷魔法を発動してくれ。それだけでいい」

「わかりました。死なないでください、大佐!!」

希望を託すように言った。

「ああ!私は負けない!!!」

男は、力強く微笑んで、前を向いた。


ーおいおい、俺は人類最強の男だぜ?

そう、冗談めかして言った男を思い出す。

俺がこいつを倒して、俺を助けたお前を最強にしてやるよ、レック。



拳を引いて構える。

全ての力を使って、辺り一面から風を集めた。

そして、氷魔法を吸収して、拳が氷で包まれる。


拳は回さない。
真っすぐ、正面を向け、思い切り後ろへ引く。


ーじゃあね。人類を頼んだよ、バルタザール


イメージするのはただ一つ。
目の前の敵を、一欠片も残さず消し飛ばす、それだけだ。


寸分違わず、力を出し切って拳を突き出した。


爆発を繰り返す災害と、大気を暴走させた人類最強の魔法が正面から衝突した。


周囲の視界は、爆発の衝撃で飛び散る雪のせいで白く染まった。

そして、白い靄が明けたとき...


そこはただ、真っ白い雪景色
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