ガイネス戦役@
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ら害虫は。敵に回そうが、利用しようが使えやしない。
「おい!!上空から来るぞ!!!迎え撃て!!」
続いて、飛行可能な魔族の群れが押し寄せてきた。
こいつらに防壁は通用しない。残念なことだ。
「動きを止めろ!!!」
こちらへ飛んで来ていた魔族が停止する。
いや、正確には、前に進めない。
一方的に、魔族の進行方向と逆の方向に、風が吹き荒ぶ。
風部隊がやったのか。地味過ぎて気付かなかったよ。
「今だ!!隙を逃すな!!!」
絶好のタイミングで放たれた火炎によって、魔族は撃ち落とされた。
そんな調子で、爆弾による威力攻撃、炎魔法による殲滅、氷魔法による防衛、風魔法による足止め、の状態がしばらく続く。
状況を把握したなら、次は行動だ。
そして僕は、防壁の端へと移動した。
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ーガイネス平野 防壁 南端ー
やってきたのは南の端。そこでは、壁を回り込もうとする魔族との戦闘が行われていた。中でも魔法を使えない、近接戦闘部隊が多く配置されており、激戦を繰り広げていた。
「風部隊!魔族を押さえてくれ!!」
「ああ、わかってるよ!!」
風魔法が魔族を押しとどめ、その隙に近接戦闘部隊が仕留めにかかる。
「今だ!!絶対に中央へは行かせるな!!」
「ああ。切り刻んでやるぞ!」
「魔族共に肉弾戦の怖さを思い知らせてやれ!!」
「オラぁぁっ!!魔法なんか使えなくてもなあ!!人は戦えるんだよっ!!」
絶対に中央、氷の防壁内へは行かせまいという覇気が魔族の横からの侵入
を阻んでいる。
なるほど、魔法も使えない雑魚は端に追いやった、というわけか。
これで舞台は整った。作戦を開始する。
一時的に魔族の群れの中へと身を投じ、人類軍から身を隠す。
そして《《目的の物》》を探す。
見つけた、まずは一つ。
そしてあと一つを見つけ、タイミングを見計らう。
防壁内側の方向から、外側へ襲い掛かる魔族数体を発見する。
よし、一段階目はクリア。次だ。
「援護する!!!!」
その魔族を足止めするため、風部隊が風向きを防壁内側にして強風を吹かせた。
今だ...!
これ以上ないタイミングで、目の前にあった樽型爆弾を《《防壁の横に蹴っ飛ばした》》。
轟音と黒煙を立てて爆弾が破裂する。
そして、強風に運ばれて、黒煙が防壁の中へ覆い被さっていった。
「何だ!!!!何も見えないぞ!!!!!」
「一体何が起こった!!!???
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