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タイトル案は第一話に記載しています。
作戦会議-First-
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・風・闇・光の五種類があって、それぞれに特色がある。それらを上手く使おう、というのが今回の会議だ。


作戦は順調に組み立てられていった。
まず、氷の使い道だ。氷は五つの魔法の中で唯一個体を生み出せる。それを利用して、防壁として使われることになった。
次に風だ。大した殺傷能力もなく、扱いに困りかけていたが、強風での敵の足止めなど、補助の役割で使われることとなった。
そして炎だ。これは純粋に攻撃力があるため、火力担当となった。
最後に光だが、これは特に触れられなかった。というのも、今、光魔法を使えるのは僕だけで、あまりよく知られていないのだ。
いや、随分と過小評価してくれるじゃないか。まぁ、その方が都合がいいな。今後僕の実力は隠す方針でいこう。

続いて、具体的な戦い方が話された。
まず氷の防壁を作り、そしてその後ろから炎で攻撃、風は広範囲を支援する、ということになった。
ここまでで僕はたいして発言をしていない。というのも、前回僕は魔族を滅ぼすことに全力を出しており、当然この会議でも意見を出した。その僕の意見が無くなることで、作戦が上手く組み立てられなくなる、ということを期待したが、そう上手くはいかなかった。
なるほど、少し甘く見ていたよ。どうやら僕が何もしないだけでは駄目そうだ。

と、隅の方でいろいろと考えている内に会議は幕を下ろした。僕は完全に置物だったが、特にそれで問題があるわけじゃない。あくまで勇者としての特別枠だからだ。


Topic!!: 魔法について
魔法は全部で五種類。
炎魔法→相手に損害を与えやすいため攻撃目的で使用される。
氷魔法→固形物質を生成できるという点で、主に防壁の用途で使用される。
風魔法→攻撃に適していないのでサポート目的で使用される。
光魔法→使える者が限定されている魔法。魔族に絶大な威力を発揮する。
闇魔法→魔族のみが用いる魔法。


作戦室を出たら、真っすぐに自室へ向った。寄り道などはしていられない。
時間は限られているんだ。一秒だって無駄にしない。神の代行者となった僕に、失敗は許されない。

さて、次が実質初戦だ。
大きな戦争となることは知っている。だから、やらなくちゃいけない。
どうすれば上手く殺せる?どのタイミングが最適だ?
限りなく思考し、シミュレートを繰り返す。
常に最適解を。間違いなんて犯さない。
そうだ、全人類に、神の裁きを。


そして僕は、たった一人、軍の隅にある自室で、作戦を練り始めた。





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