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俺様勇者と武闘家日記
第2部
エジンベア
元戦士の店
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まるで大人げないな」
「あら、あなたが喧嘩を売るからそれに私は合わせているだけよ。そんなにムキになるなんて、あなたの方がよっぽど子供じゃない」
「なるほど、女は本性を隠すというが、お前はその典型的なタイプだな」
 まずい。かえって事態を悪化させてしまったようだ。私はおろおろしながら二人の間に入ろうとするが、
「まあまあ、アナタが割って入ったら余計ヒートアップするわヨ、あの子たち」
 いつのまにか私の隣にいたアルヴィスが手を叩き、二人の視線を自分に向けた。
「はいはい、ストップ。それじゃあミオはアタシたちが預かるわ。それでユウリくん、コンテストはいつなの?」
「……一週間後だ」
「なら一週間後にまたここに来て頂戴。それまでにミオをとびきりの美少女に仕立て上げるから、楽しみに待っててね♪」
「別に俺はこいつなんか……」
「はいはい、期限が一週間なんて無茶振りもいいところなんだから、とっとと行った行った。さっ、ビビアン。アタシに依頼したからには、あなたにも本気出してもらうからネ」
「とーぜん!! 私の持てるすべての力を出して、この偏屈勇者にギャフンと言わせてやるからね!!」
 いつの間にかビビアンの目的が変わっているのは気のせいだろうか。
「……わかった、よろしく頼む」
 ユウリはビビアンには目もくれず、アルヴィスに向けて返事をすると、すぐに店を出て行った。
「あの……、急に二人を巻き込むことになっちゃって、ごめんね。二人とも劇場とかお店もあるし、手の空いた時でいいから」
「やーだ、何言ってんの、ミオ。あの子に礼まで出すって言われた以上、アタシは付きっきりであなたを変身させるわよ?」
「右に同じ。私も今日から一週間、舞台を休むことにするわ。中途半端な覚悟は私のプライドが許さないからね」
 私が驚いて二人を見返すと、彼女たちの瞳には、すでに強い意志が宿っていた。
 彼女たちが本気で私に協力してくれる以上、私も生半可な覚悟で受けるわけには行かない。私は二人を見据えると、
「二人とも、ありがとう。これから一週間、よろしくお願いします」
そう言って頭を下げた。

コンテストまであと一週間。私の長く厳しい試練が始まろうとしていた。

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