暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生とめでたい幽霊
第四幕その九

[8]前話 [2]次話
「日本のお料理よ」
「それでカツカレーもだよね」
「日本のお料理なのよね、これが」
 チープサイドの家族もお話します。
「他の国にあるかっていうと」
「ないよ」
「というかこんなお料理よく考えたね」
 ホワイティはこう言って賞賛しました。
「凄く独創的だよ」
「確か考えたのプロ野球選手で」
 ポリネシアは先生から教えてもらったことをここで思い出しました。
「スター選手だったわね」
「その人が考え出して」
 そしてとです、老馬は言いました。
「定着してね」
「僕達も今食べるんだね」
 チーチーが続きました。
「そうだね」
「うん、元巨人のセカンドで猛牛と呼ばれた千賀茂さんが考え出したお料理で実はこの千葉さんも大阪と縁があるんだ」
 ここで先生がお話しました。
「実はね」
「あれっ、巨人の選手だったんだよね」
「巨人って東京のチームだよ」
「本拠地東京じゃない」
「東京ドームだよ」
「当時は確か後楽園球場だった?」
「東京のチームなのに」
 皆先生のお話にどうしてかと首を傾げさせました。
「どうしてかしら」
「大阪と縁があるのかしら」
「その千葉さんが」
「実は千葉さんは近鉄の監督だったことがあるからだよ」
 それでとです、先生はお話しました。
「近鉄は大阪のチームだったね」
「藤井寺だったわね」
「あそこが本拠地でね」
「大阪のチームで」
「大阪ドームも本拠地にしていたし」
「そう、あのチームの監督だったから」
 それでというのです、
「大阪とも縁があるんだ、あの人の仇名が猛牛だったから」
「近鉄はバファローズでしたね」
 トミーがルーを運んで応えてきました、電子ジャーはもう用意されていてカツも切られてご飯を入れたお皿に置かれています。
「そうでしたね」
「そのチーム名もね」
「千葉さんからですか」
「最初は近鉄沿線に伊勢があってね」
「伊勢には先生も行かれましたね」
「うん、その伊勢で真珠が採れるから」
 それでというのです。
「パールスだったけれど千葉さんが監督になって」
「その時からですか」
「バファローズになったんだよ」
「そうですか」
「そうなんだ」
「あのチーム名も千葉さんからですか」
「そして大阪は万博が開かれたことがあって」 
 先生はこちらのお話もしました。
「太陽の塔があるね」
「ああ、あの塔だね」
「面白いデザインの」
「あの塔だね」
「あの塔もだね」
「そう、あの塔は芸術家の岡本太郎さんの作品だけれど」
 それでもというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ