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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第四十話
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衛司を…っ!」



「――そうはさせないよ、ヴェイグ」


「――……おらぁっ!」


「「!!」」


スパーダの元に向かおうと走りだそうとしたヴェイグとジュードだが、それはサレの作り出した風の刃と、アルヴィンの放った銃弾に妨害される。




「悪いね、ヴェイグ。僕の目的は…元々君だから」


「く……サレェ…っ!」


「アルヴィン…衛司がこんなめにあわされてるのに、どうしてそんな奴の手助けを…!」


「…うるせぇ、優等生!俺にだって…俺にだって理由があんだよっ!」


ヴェイグはサレに、ジュードはアルヴィンに向かい合い、言葉を出しながら構える。


「フフッ…いい表情だねぇ、ヴェイグ。…あぁ、そうだ。それならもっと面白い事を教えてあげるよ、ヴェイグ」


「面白い事…だと…?」

「そう、面白い事さ…。ねぇ、ヴェイグ…あの衛司君と同化している剣が分かるかい?アレは僕がウリズン帝国から頂いた星晶を利用して造った剣でね…シンプルだけど、名前は『星晶剣《セイショウケン》』っていうんだ」


「『星晶剣』…?」


サレの言う星晶剣…ヴェイグとジュードは自然に視線をそちらへと向け、アルヴィンは再びサレを睨む。
視線の先では、スパーダが衛司の攻撃を防ぎつつ、メリアとカノンノが、衛司を攻撃するタイミングを伺っていた。


「そう、『星晶剣』…これは結構特別でね…刀身にマナを送れば送るだけ形を、切れ味を変えていくんだ…あんな感じに、ね」


「――ウォォォォッ!!」


「何…っ!?うぉあぁっ!!」


「スパーダっ!!」



サレの言葉を合図のように、突如攻撃を奮っていた衛司の同化した剣が巨大化し、防いでいたスパーダを剣ごと吹き飛ばした。


「な…まるで剣が生きてるみたいに急に大きさが…」


「まぁあながち間違ってないね。星晶は所謂生命エネルギーみたいなものだし。…さてここでちょっとした問題。あの衛司君と同化している星晶剣…元々は真っ白だったんだけど…どうしていま真っ赤なのでしょう?ヒントは…来る途中にみたものと、今の状況かな」


不気味に笑みしたままそうサレの出した言葉にヴェイグとジュードは思考を巡らせる。


来る途中に見たものとは…恐らく先程の魔物のボロボロの死骸だろう。そして周りの状況…サレでもなく、アルヴィンでもなく、暴走する衛司でもなく…。
そして二人は以前…ミルハウストが言っていた事を思い出した。
サレは『兵を数人連れて』去った、と。

今…この場所に兵士の姿は無く、そしてサレの言うヒント…魔物の死骸と白だった筈の真っ赤な星晶剣。
そして…答えに行き着いた。







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