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下着は嘘を吐かない
第二章

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「痩せるでしょ」
「スタイルからなのね」
「それで歩いて運動して徐々にね」
「体重を減らすのね」
「けれどまずは旦那に太ったって言われたから」
「外からなのね」
「そうしてるの」
 こう言って矯正下着を着けて外見を極端に痩せた様に見せていた、だが。
 ある日愛衣は病院に担ぎ込まれた、その話を聞いて史奈は病院に駆け付けたが愛衣は無事でこう彼女に言われた。
「下着締め付けすぎててね」
「コルセットも?」
「それであまりにも苦しくて」
 それでというのだ。
「気絶してなの」
「病院に担ぎ込まれたの」
「ええ、だからね」
 今は病院の患者の服を着ている、その上で史奈に話した。
「下着取ってもらったから」
「今は苦しくないのね」
「お医者さんに言われたわ、ダイエットはいいけれど」
 それでもというのだ。
「いつも身体をきつく締め付けることはね」
「よくないのね」
「そう言われたわ、矯正も過ぎるとね」
「身体にきついのね」
「だから程々にって。それでね」
 史奈にさらに話した。
「これからは矯正は程々にして」
「それでなのね」
「ダイエットしていくわ」
 こう言ってだった。
 退院した愛衣は極端な矯正は止めてそちらは程々にしてだった。
 運動をしてパートをしていった、すると。
「痩せたわね」
「ええ、旦那にも痩せたって言われて」
 愛衣は史奈に笑顔で話した。
「昨日の夜は久し振りにね」
「よかったじゃない」
「それで三人目出来たらね」
「尚いいわね」
「ええ、史奈ちゃんもどうなのそっちは」
「私は二人目をひょっとしたらよ」
 史奈は笑顔で応えた。
「最近よく、だから」
「じゃあお互いこれからもね」
「スタイルにも気を使って旦那とね」
「そうしましょう」
 こう話してそうしてだった。
 二人で仲良く話しながら仕事に入った、愛衣は仕事仲間からも馴染みの客達からも痩せたと言われた。そして夫に特に言われ幸せな気持ちになった。徐々に痩せた身体は急に締めた時よりも自然で奇麗なものだった。


下着は嘘を吐かない   完


                   2022・1・20
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