暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜王国義勇兵団「白隼隊」〜
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「―――――レリウス中佐、君はまだ若い。このような”負け戦”で命を落としてはならん。死ぬべきは愚かな元部下を諫める事をせず、戦争の勝利の為に国民達を虐げ、皇族の方々の意思も無視した結果、多くの戦友達を死なせてしまい、祖国を後世に語られるであろう”歴史的大敗北”へと追いやった愚かで無能な指揮官であるこの儂じゃ。……儂とギリアスの愚かさによって皇女殿下のお言葉すらも無視した今のエレボニア帝国軍であろうとも”エレボニア帝国軍の総大将である儂の死を知れば戦意が折れて降伏の呼びかけに応じるじゃろう。”」

「げ、元帥閣下……まさか貴方は……ッ!」

寂しげな笑みを浮かべて答えたヴァンダイク元帥の話を聞いて既に”エレボニア帝国軍の敗戦”を悟り、”敗戦の責任を取る為やエレボニア帝国軍を降伏させる為”にヴァンダイク元帥自身が”死兵”になる事を察したレリウス中佐は悲痛そうな表情を浮かべてヴァンダイク元帥を見つめ

「―――――それではの。もし生きて皇太子殿下達にお会いする事があれば、皇太子殿下達もそうじゃがアルフィン皇女殿下にも儂の代わりに謝罪しておいてくれ。――――――皇太子殿下達の”勅命”に従わなかった事や”本物だと理解していたアルフィン皇女殿下を兵達の迷いを断つために偽物という偽りの情報を与え、エレボニア帝国軍にリベール侵攻を強要した儂が愚かであった事を。”」

そしてレリウス中佐に別れの言葉を告げたヴァンダイク元帥はブリッジから去って行った――――――




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