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麗しのヴァンパイア
第四百十四話

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                  第四百十四話  自分達から来た
 博士はヨハネスブルグに来た、いつも通りタロとライゾウが同行していたが二匹は博士に対して尋ねた。
「ううん、五人位殺すって言うけれど」
「すぐに見付かるか」
「ここはヨハネスブルグだからね」
「そういう手の連中は幾らでもいるしな」
「マンションでも入れば」
「あと街を歩いたらね」
「そう思ってここに来た」 
 博士は二匹にあっさりと答えた。
「すぐに獲物が来るぞ」
「そうだろうね」
「じゃあ待つか」
「ほれ来たぞ」 
 博士がこう言うとだった、早速。
 ガラの悪そうな一団が来た、七人程いるが彼等は博士を見るとすぐに近寄って来てすごんで絡んできた。
「おい爺金出せ」
「出さないとみぐるみはがすぞ」
「大人しくしないと殺すぞ」
「俺達は本気だぞ」
「ほれ来たぞ」 
 博士は彼等に言われて二匹に話した。
「ではな」
「これからだね」
「楽しむんだね」
「こうしてな」
 二匹に答えて早速だった。
 博士はならず者達に対して乗馬鞭を思わせる形の電気鞭を出してならず者達を打った、すると彼等は一億ボルトの高圧電流に襲われ。
 一瞬で死んだ、博士は七体の躯を見下ろして二匹に話した。
「一瞬であったが楽しかった」
「今回殺すのは一瞬だったね」
「すぐに終わったな」
「うむ、しかし満足した」
 殺せてとだ、博士は答えた。
「じっくりと時間をかけて殺すのも好きじゃが」
「こうしてだね」
「瞬殺するのも好きだよな、博士」
「それでだね」
「今回はこれで満足したからか」
「帰るとしよう」
 こう言ってだった。
 博士は日本に戻った、そうして小田切君に話した。
「帰ったぞ」
「早かったですね」
「七人殺してきた」
 実にあっさりと答えた。
「では今から歯を磨いて寝る」
「そうしますか」
「うむ、これからな」
 こう言ってだった、博士は歯を磨いて寝た。そうして朝起きると風呂に入ってから一日をはじめるのだった。


第四百十四話   完


                  2021・10・21
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