第一部 1977年
帰郷 その3
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、禍根を断ってほしい」
ゆっくりと新しいタバコに火を付ける
「つまり、ソ連領内で、破壊工作をしろと言う事か」
タバコを吹かしながら、男は答える
「ああ、そうだ」
彼は、大臣を睨んだ
「ほう。別に構わないが、それ相応の見返りは必要だな。
大体、危険が大きすぎる。それにこんな《仕事》は、あんたらの役目だろう
もし捕まってみろ。間違いなく死ぬぞ。
そしてゼオライマーも奴らの手に渡る。
俺はそんな馬鹿な作戦には、ただでは乗らん」
彼は机にあるたばこをとって、吸い始める
「少なくとも時間があるはずだ。よく考えてからにしてほしい。
俺はそれまでは動かんぞ」
後ろ手で手を組み、椅子に寄り掛かる
「見通しが甘すぎる。まあ、ハイヴを吹き飛ばすぐらいなら考えてやっても良い」
机にある資料をB4の茶封筒に、かき集める
「時間が無いからよく理解できんが、この資料は全部頂いていくぞ」
彼は、たばこをもみ消し、立ち上がる
「用件は済んだのか。じゃあ、次の場所に行かせてもらうぞ」
そしてドアを開けると、マサキは、去っていった
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