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ルーインド東京
終章「首都復帰」
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「久しぶりに東京に来たけど、だいぶ前とすっかり変わっちまったな。」
歩美「当時の震災とは思えないわ。
   昔の東京とずいぶん違うわね。」
掛「そうだろ歩美。東京は震災で首都機能は一旦停止したが、
  それから10年ぐらい経って東京は首都に復帰したからな。」
日咲「パパもあの時、東京にいたから
   当時の事をみんなに知らせなきゃね!」
掛「ああ、その通りだ。
  みんなで助け合えば、いつだって平和は取り戻せる!
  悲しい日々や辛い日々があっても
  みんなで一人一人取り組めば命は救えるさ!」

東京駅前の行幸通り

その日の春、桜の木が並ぶ行幸通りには
成長した姿で東京に帰ってきた遥と遼真がいた。
遥は25歳になっており、遼真は20歳(はたち)になっていた。

遼真「俺達も東京に帰ってきたな。懐かしいけど
   復興して、東京は前とすっかり変わっちまったな。」
遥「そうだね。12年前の東京都は思えないよね。
  首都に復帰して、街もすっかり新しくなっちゃったからね。」
遼真「姉ちゃん!今日から俺達はまた東京で暮らす事になるんだ!
   一緒に楽しい人生を送ろうな!」
遥「うん!そうだね!お互いここで頑張って暮らしていこうね!」

12年ぶりに東京に帰ってきた私と遼真は
ここで新しい人生を送ることになった。
久しぶりの東京での生活。
私達は、生きるためにここにいる!

遥「東京、ただいま!」

遥と遼真は行幸通りの奥の方へ歩いて行った。

こうして、遥と遼真は再び東京で暮らし始めた。
東京が日本の首都に復帰した事で、帰還者や移住者が増加し、
それぞれの人生を歩み始めた。

日本の首都・東京
経済や大量消費、行政などを支えていくために
国の未来を担い続ける。

                        ルーインド東京〈完〉
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