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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜剣聖の策の始まり〜
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2月21日、同日AM9:00。リベール・メンフィル・エレボニア国境”ハーケン平原”―――――



アリサ達が”月の霊場”の”月冥鏡”で”真実”を知ってから3日後、エレボニア帝国軍は総勢50万という圧倒的な数の戦力である場所を目指していた。



〜エレボニア帝国軍旗艦・ガルガンチュア1号機・ブリッジ〜



「報告。先遣部隊によるとハーケン門付近にて王国軍が部隊を展開し始めているとの事です。」

「これ程の大軍を率いてここまで近づけばさすがに気づかれるか……―――――王国軍の最新鋭である飛行艦隊の数はどうじゃ?」

軍人の報告を聞いたエレボニア帝国軍を率いる”総大将”であるヴァンダイク元帥は落ち着いた様子で続きを促した。

「ハッ。飛行艇の数は10機との事です。」

「10機……国境の警備用として配置するには数が多い事を考えると、やはりリベールはエレボニアによる侵攻を警戒しているようじゃの……」

「そのようですな。――――――とはいっても、所詮は10機。ノルティア奪還失敗の件で空挺部隊の半数は減らされたとはいえ、こちらの空挺部隊の数は圧倒的の上”ガルガンチュア”もこの艦も含めて4隻出陣しているのですから、例え王国軍が阻んだ所で戦闘は早期に終わる事でしょう。」

自身の問いかけを聞いて報告した軍人の話を聞いたヴァンダイク元帥は考え込み、ヴァンダイク元帥の意見に頷いたレリウス中佐は自身尾推測を答えた。

「うむ。――――――じゃがリベールにはかの”剣聖”がいるのじゃから、油断は禁物じゃ。」

「恐れながらさすがにそれは元帥閣下の杞憂では?いくらカシウス・ブライトと言えど、こんな圧倒的戦力に対してすぐに対処できる”策”等思いつけるはずがありません。」

ヴァンダイク元帥の忠告を聞いたレリウス中佐は苦笑しながら意見した。



「そうだといいのじゃが………――――――念の為にセントアーク方面もそうじゃが、ハーケン門にもメンフィル・クロスベル連合軍は姿の確認を。」

「イエス・コマンダー。こちらガルガンチュア1号機――――――」

レリウス中佐の意見に重々しい様子を纏って頷いたヴァンダイク元帥は通信士に新たな指示を出し、ヴァンダイク元帥の指示に頷いた通信士はどこかとの通信を始めて、少しの間やり取りをした後ヴァンダイク元帥に報告した。

「報告。やはり、セントアーク方面並びにハーケン門にも連合軍の姿は見当たらないとの事です。」

「そうか…………―――――ならば当初の予定通り、圧倒的戦力差で即座にハーケン門を”突破”。ハーケン門を突破後はロレント市に向かいロレント市を制圧。ロレント市を制圧後はロレント市の奪還の為の王国軍の対処をする部隊を残し、”残り全てはロレント市郊外にある
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