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僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ 完結
13-?
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輪までいただきまして・・」

「なんの あんたが頑張っていると聞いてな 心配していたんだよ あのクラブから、なんにも、ワシに言わないで消えてしまったものだから 最初はな、あの進藤のバカヤロウ、何にもしゃべってくれないもんだから・・ そーしたら、お店を大きくするわ 結婚するわってな」

「ご心配おかけしてすみません ホテルに迷惑掛けるのも悪いなって 私なんて、突然居なくなる方がいいのかと・・」

「なんで しずかさんが居なくなって、あそこに行くのも、楽しみが消えたよ あぁ こちらが、ワシが大好きだって言って居た、しずかさんだ いい娘なんだよ」と、奥様に紹介してくれていた。

「初めまして 森下の家内です あの当時は主人が、帰ってくると、いつも、しずかさんに会ってきたと言いましてね 美人で、気が利いて、頭も良くてって 息子が居たら、絶対に嫁にもらうんだが・・って あそこでは、席に座ってはダメなんだけど、ワシにだけは、向かいに座ってくれて、話をちゃんと聞いてくれるんだと自慢してましたわ お会いしてみたら、やっぱりお綺麗で、お上品ですわね」

 その時、清音がバイクで来てくれたのが、見えた。明璃ちゃんに書いてもらったのか、ヘルメットに派手に何かの絵が描いてあった。あの子・・。

「いいえ とんでもございません でも、森下様 わざわざ来てくださって、本当にありがとうございます どうぞ、ご案内いたします」

 森下さんは鯛のポワレ、ミートローフ、卵のキッシュ、ハンバーグ、そしてクリームコロッケをオーダーしてくれたのだ。私は、そんなに・・と、思っていたのだが

「しずかさん すまんが、これを持って帰えれるか? 酒を飲みながら、食べたいんじゃ この太刀魚のカルパッチョなんか、たまらんのー」

「承知いたしました お包みいたします でも、飲み過ぎは、お身体に・・ダメですよー ほどほどにお願いしますね」

 森下さんは、鯛のポワレ以外は、一口召し上がっただけだった。

「いゃぁ どれも、おいしかったよ 旨い! 家でゆっくり、味わうよ 店も順調そうだね お客さんがどんどん来るね ワシも宣伝しておくよ この味なら、太鼓判押せるしな」

「ありがとう ございます 本当にわざわざ来てくださって、それに、久々にお会いできて、嬉しかったです」

「美鈴さん 主人が褒めていたのわかりました 素敵ね これからも、がんばってね」と、奥様も言ってくださっていた。私は、車が出て見えなくなるまで、見送っていた。

 その後からは、続々とお客様が来店されて・・。一息ついたのは、9時をまわっていた。最後のお客様が帰られたのは、10時半になっていた。

「みんな、ごめんね 遅くまで、でも、皆さん喜んでくださったわ 有難う 明日も、お願い」と、私は、
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