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仮面ライダー エターナルインフィニティ
第四百八十二話 スサノオの思惑その六

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「大幹部が正体の怪人は出ないですね」
「大幹部ってこの簾中ね」
 信奈は今度はファイルの大幹部の欄を開いた、一通り読んでその後一旦閉じていたがそちらを再び開いたのだ。
「そうよね」
「はい、彼等はご存知ないですね」
「こんな連中もいたのってね」
 信奈は彼等のところを読みつつ答えた。
「今思ってるわ」
「どういう訳かスサノオは大幹部や彼等の正体の怪人は他の世界では出さないのです」
「そうなの」
「彼自身は出てきますが」
「出せるわよね、その連中も」
「おそらく」 
 内海はここでも冷静に堪えた。
「そうでしょう」
「それでもなのね」
「スサノオはこれまでは」
「そうした怪人は出さなくて」
「大幹部もです」
「出せてもなのね」
「そうなのです」
 こう話した。
「おそらくそこにもです」
「スサノオの考えがあるのね」
「スサノオは楽しんでいます」
「私達と戦って」
「その中で人間を見て」
「だったら強い戦力をいきなり出さないで」
「そのうえで戦っているのでしょう」 
 内海はこう述べた。
「あくまで私の推察ですが」
「そうでしょう」
 隆景が応えた。
「私もそう思います」
「大幹部若しくは彼等の正体である怪人達を出さないことは」
「まだ強力な戦力を出して一気に楽しむべきでない」
「そう考えているからこそですね」
「出さないのでしょう」
「小早川さんもそう考えられますね」
「隆景でいいです、デストロンの怪人達はどれも強力ですが」
 このことは隆景自身実際に戦ってわかっている、元春は刀を使うが隆景は弓矢を使って戦うのが主だ。
「しかし」
「データを見ればわかりますね」
「大幹部の正体である怪人達は格が違います」
 その強さがというのだ。
「他の怪人の倍以上強いです」
「これは若し出て来たら今の私達では無理よ」
 氏康が暗い顔で言ってきた。
「勝利を収めるのは」
「俺達がいるがな」
「私達も戦うのよ」 
 万丈の言葉に真剣な顔で答えた。
「それならよ」
「頼りきる訳にはいかないっていうんだな」
「ええ」
 その通りだというのだ。
「だからね」
「それはしないか」
「絶対にしないわ、私達は貴方達と一緒に戦うけれど」
 それでもというのだ。
「完全によ」
「頼りきらないか」
「一緒に戦うわ」
 あくまでそうだというのだ。
「頼りきることはね」
「しないか」
「何があってもね」
 そうだというのだ。
「そうするわ」
「そうか」
「ええ、それで私達だけだと」
「大幹部の正体の怪人には勝てないか」
「とてもね」
「ただ強いだけではないですね」
 歳久も彼等の写真とデータを見つつ言ってきた。
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