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第六話 中間テストその一

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                第六話  中間テスト
 五人は今は富美子の家で勉強会をしていた、その科目は数学だが。
 卓を囲んでそれぞれ話し合い勉強し合っていた、富美子はそうする中で言った。
「いや、この公式そうして覚えるのね」
「そうなのよ」
 教えた留奈が答えた。
「これがね」
「そうなのね、それでそうして覚えて」
「後は問題解いていけるでしょ」
「ええ」
 富美子は留奈に答えた、五人共今は女同士であるのでそれぞれジャージ姿でラフな感じで勉強をしている。
「これでかなりいけそうよ」
「この公式覚えたらね」
 留奈はさらに言った。
「それでなのよ」
「かなり解けていくのね」
「そう、だからね」
「私もこれで赤点は免れるわね」
「そうなってね」
「頑張るわ、いや私数学はね」
 この教科はとだ、富美子は言った。
「どうしてもね」
「苦手なのよね」
「そうなのよ」
 これがというのだ。
「だからね」
「今回もね」
「勉強会してよかったわ」
「というか富美子ちゃん小学校の時から駄目よね」
 理虹はこう富美子に言った。
「算数の時から」
「何か数字ってね」 
 富美子は理虹にも眉を曇らせて答えた。
「苦手意識あって」
「それでなのね」
「どうしてもね」
「成績も悪いのね」
「通信簿はいつも三なのよ」
「三だったらよくない?」
「三っていっても二に近い三でしょ」
 自分でこう言った。
「絶対に」
「そうなの」
「十段階だと五よ」
 これ位だというのだ。
「パワプロの十五段階だと六?」
「Eよね」
「それ位よ」
「それめっちゃ古いわね」
 一華はその野球ゲームの話に突っ込みを入れた。
「今あのゲーム百段階じゃない」
「そういえばそうだったかしら」
「そうよ、富美子ちゃんのお父さんがやってるのよね」
「阪神でね」
「富美子ちゃんのお父さん虎キチだしね」 
 熱狂的な阪神ファンをこう呼ぶのだ、ここまで来るとまさに生活の中に阪神が完全に定着している。
「だからね」
「それでやってるけれど」
「阪神でよね」
「それでやってるの観てたら」
「まだ十五段階なの」
「最近のもしてるけれど」
 それでもというのだ。
「まだ守備や足が十五段階でね」
「やってるのね」
「こっちが面白いって。十五ね」
「私達がまだ子供の頃ね」
「あの頃のをね」
 今もというのだ。
「やってるの」
「それで今言ったのね」
「それで私の数学の成績は」
 それはというと。
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