暁 〜小説投稿サイト〜
ハッピークローバー
第四話 テスト勉強その十六

[8]前話 [2]次話
「やっぱり人としてね」
「おかしいわよね」
「そうよね」
 見れば五人共俯いていた、同じ考えだったからだ。
「その時は」
「人を殺してね」
「自分だけが生き残ったら」
「後悔しなかったら」
「おかしいわ」
 罪悪感に苛まれてというのだ。
「そこまでして生きるか」
「それとも死んで終わるか」
「難しい選択ね」
「それで若しそのことが世の人に知られたら」 
 一華も言ってきた。
「叩かれるわよね」
「自分だけ生き残ったってね」
「人を殺してね」
「そう言われてね」
 そしてというのだ。
「そのうえで」
「そうなるわよね」
「絶対にね」
 その時はというのだ。
「それで疎まれるわ」
「信用もね」
「されないでしょうね」
「そうなるわよね」
「それで良心の呵責にもね」
 これにもというのだ。
「苛まれてね」
「一生を後悔するわ」
「そうよね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「これはかなり極端で」
「どうしようもないというか」
「そんな状況でのことよね」
「そうよね」
「まあそうした状況で人はどうするかわからないけれど」
 その人それぞれだがというのだ。
「けれどね」
「それでもよね」
「やっぱり人間まず生きる」
「それが大事ね」
「自殺なんかしないってことでね」 
 こう話してそうしてだった。
 五人は生きるということも話した、そしてだった。
 そのうえでこの日の学園生活を過ごしていった、楽しい日常だったが五人共深く考えることもあった。


第四話   完


                  2021・9・1
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ