第四話 テスト勉強その十六
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「やっぱり人としてね」
「おかしいわよね」
「そうよね」
見れば五人共俯いていた、同じ考えだったからだ。
「その時は」
「人を殺してね」
「自分だけが生き残ったら」
「後悔しなかったら」
「おかしいわ」
罪悪感に苛まれてというのだ。
「そこまでして生きるか」
「それとも死んで終わるか」
「難しい選択ね」
「それで若しそのことが世の人に知られたら」
一華も言ってきた。
「叩かれるわよね」
「自分だけ生き残ったってね」
「人を殺してね」
「そう言われてね」
そしてというのだ。
「そのうえで」
「そうなるわよね」
「絶対にね」
その時はというのだ。
「それで疎まれるわ」
「信用もね」
「されないでしょうね」
「そうなるわよね」
「それで良心の呵責にもね」
これにもというのだ。
「苛まれてね」
「一生を後悔するわ」
「そうよね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「これはかなり極端で」
「どうしようもないというか」
「そんな状況でのことよね」
「そうよね」
「まあそうした状況で人はどうするかわからないけれど」
その人それぞれだがというのだ。
「けれどね」
「それでもよね」
「やっぱり人間まず生きる」
「それが大事ね」
「自殺なんかしないってことでね」
こう話してそうしてだった。
五人は生きるということも話した、そしてだった。
そのうえでこの日の学園生活を過ごしていった、楽しい日常だったが五人共深く考えることもあった。
第四話 完
2021・9・1
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