暁 〜小説投稿サイト〜
幻の月は空に輝く
廊下での邂逅
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だなぁって思ってたら、ふいっとネジが視線を逸らした。何処となく頬が赤いような気もする。

「………随分と慣れたと聞いた」

「……?」


 私も言葉は少ないけど、ネジも少ないよね。


「だから、顔を見ようかと……」

「そうか……俺と同じだな」

 ツンなネジを見ようかと思ってたんだけど、学校で会ってもデレなネジは変わらないらしい。やっぱ一度友達になると漫画のような高圧的な態度は見せないのかな。それはそれで嬉しいんだけど、どうしてかサスケの表情が極悪に変化した。
 そしてネジまでそれを真っ向から受け止め、不機嫌そうにサスケを睨み返す。

「……」

 私が入り込めない独特の空間を作り上げて睨みあうサスケとネジ。どうしようと途方にくれながら肩を落とす私には気づかず、睨み合いが段々とエスカレートしていくんだけど、流石に刃物沙汰は止めた方がいいよね。
 手合わせなら兎も角、ここは学校内だし。

「それ以上は、力ずくで止めるぞ」

 溜息混じりに言えば、辛うじてクナイからは手を離してくれる。が、睨み合いをやめる気はまったくないらしい。

 予想通りといえば予想通りなんだけどね。
 ネジとサスケってやっぱり相性が悪いんだなぁ…。






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