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オズのラゲドー氏
第六幕その六

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「ビールをね」
「そうしてくれるんだね」
「今から」
「ビールを飲ませてくれるんだね」
「どうにも飲みそうで仕方ないから」
 三人を見ていると、とうのです。
「それではね」
「うん、ではね」
「おつまみは軽くナッツ類にして」
「それで飲ませてもらうよ」
「お腹一杯食べたからね」
「おつまみはそういうのでいいよ」
「では出してくれるかな」
 トロットは笑顔で頷いてでした。
 ジョッキのビールにナッツ類を出しました、すると三人は早速ナッツ類をおつまみにしてビールを飲みました、前ノーム王はキャプテンそれにカエルマンと乾杯をしてです。 
 満面の笑顔でビールをごくごくと飲みました、そして飲み終わってから言いました。
「いやあ、実に美味い」
「全くだ、最高だ」
「幸せを感じるよ」
 キャプテンとカエルマンもにこにことして言います。
「旅をしてじっくり歩いてお風呂に入って」
「そして食べてね」
「その最後に飲むビールはね」
 まさにというのです。
「最高だね」
「それでだよ」
 ユープさんも言ってきました、今も飲んでいます。
「わしは一日の最後には」
「こうしてだね」
「ビールを飲んで」
「そうしてだね」
「楽しんでいるんだ、毎晩ね」
 こう言うのでした。
「そして寝ているよ」
「毎日物凄く飲んで」
 奥さんも言ってきました。
「そしてなの」
「ご主人はお休みになるんだ」
「そうなのよ」
 こう前ノーム王に答えるのでした。
「本当にビールが好きでね」
「これがあれば文句はないよ」
 また飲みながら言うご主人でした。
「わしは」
「そうなのだね」
「毎晩のビールがね」
「うちの人はそうなの。無欲で」
 奥さんがまた言います。
「ビールがあれば」
「そうだよ、では今夜も」
「徹底的に飲むわね」
「そうさせてもらうよ」
 こう言ってでした。
 ご主人も前ノーム王達も飲みました、他の面々は甘いジュースやお茶を楽しみました。そうして歯磨きの後で。
 皆寝てです、朝早くにご夫婦と笑顔で分かれて旅を再会しました。そして六時になると朝ご飯を食べますが。
 先に進みながらです、トロットは皆に言いました。
「この森には豹がいるのよ」
「ああ、そうだったね」
 キャプテンが確かにと頷きました。
「樵さん達が出会っていたね」
「ええ、そこにね」
「豹がいるね」
「そしてその先にはね」 
 さらにというのです。
「ドラゴン達がね」
「いるね」
「ええ、そこを進んでいきましょう」
「いや、森も色々な生きものがいるとね」 
 前ノーム王がここで言いました。
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