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オズのラゲドー氏
第六幕その一
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                第六幕  巨人の家でのおもてなし
 一行は何日も森の山道を進んでいきます、そうして山も幾つか越えましたが。
 トロットはある朝皆に言いました。
「明日はあの巨人の夫婦のお家がある山に着くわよ」
「あのお城ですか」
 ナターシャはトロットの今のお話に思わず暗いお顔になりました。
「いらなくなったものを何でも魔法で変える」
「ご主人は捕まってましたよね」 
 神宝も暗いお顔です。
「ユープさんですね」
「ご夫婦でよくない人達で」
 ジョージはこう思っています。
「オズの国でも評判が悪かったですね」
「あの人達のところに行くのは」
 どうかとです、恵梨香も心配な感じです。
「ちょっと」
「魔法で姿を変えられないですか?」
 カルロスもかなり心配しています。
「あの人のお家に行ったら」
「大丈夫よ、奥さんは樵さん達の姿を魔法で変えてからそのことがわかって処罰されて今は改心しているし」
 トロットは五人に笑顔でお話しました。
「魔法も返上したから」
「あっ、そうなんですか」
「そういえばオズの国で魔法を使う人達は制限されていましたね」
「オズマとグリンダさん、魔法使いさんの三人だけでしたね」
「そうなっていましたね」
「だからですか」
「もう魔法も使わないし」
 それでというのです。
「改心しているしご主人もね」
「捕まっていてですね」
「それで山の中にいましたね」
「その時は改心していない感じでしたが」
「それでもですね」
「今はちゃんとですか」
「そう、改心していて」
 それでというのです。
「今は悪いことはしない人達になっているわ」
「この辺りは村があるけれど村の人達とも親しいよ」
 キャプテン=ビルもお話しました。
「あの人達は今はね」
「昔は人付き合いもなくて」
「それで隠れていましたね」
「悪いことがしているのがばれることも恐れて」
「それで山の中のお城に住んでいましたけれど」
「今ではですか」
「そうした人達になっているんだ」
 キャプテンも五人にお話しました。
「だからね」
「安心してですか」
「お城に入っていいですか」
「そしてお会いしていいんですね」
「そのユープさんのご夫婦とも」
「そうなんですね」
「そうだよ」  
 実際にというのです。
「だからこのまま行こうね」
「いや、ギリキンに来ることもあまりないしね」
 カエルマンは至って上機嫌です。
「ご夫婦に会うことも楽しみだよ」
「そうなんですね」
「カエルマンにしてみるとなんですね」
「お二人とお会いすることが楽しみですか」
「そうしたことをしてきたんですが」
「それでもですね」
「過去のことだからね」 
 巨人の夫婦の行いはという
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