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水の国の王は転生者
第七十四話 戴冠式
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てのトリステイン国民を思い描いた。

(彼らを守らなければならない、幸せを暮らしを守らなければならない……)

 自分の器から溢れ出そうなまでの数だ。

(だが、オレがやらねば誰がやる……だな)

 フ、と一瞬笑い最後の文を読み上げた。

「……以上を持って、始祖ブリミルのご意思にしたがい、マクシミリアンはトリステイン王国を治めることを宣言する!」

『オオオォォーーーーー!』

 貴族達から、うねりにも似た歓声が上がった
 後に中興の祖と称えられるマクシミリアン1世が誕生した瞬間だった。


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