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発明少女
第二章

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「九十九パーセントの汗に加えて」
「一パーセントの閃きですね」
「そして閃きはあれこれ観て読んでいる中で下地が出来る」
「何もないところに閃きはないですね」
「そう」
 まさにとだ、澄香は答えた。
「だから」
「それで、ですか」
「普段から何かとする」
「学校に通うこともですね」
「同じ。中学校に行かないとか言ってる小学生は」
 例えそれが収益を出していてもというのだ。
「その閃きを潰しているからアウト」
「そういうことですね」
「そう、エジソンも世事のことは色々学んでた」
 学校は途中に通っておらず母から直接教育を受けていたのだ。
「会社も経営していた」
「何か人間としては最低だったらしいですね」
「ライバルがいたら謀略を使ってでも蹴落として」
 そうした疑惑があることは事実である、中には仕事人の様な者を雇ってライバルを消したという噂もある。あくまで噂であるが。
「色々世の中のことも学んでだ」
「それで閃きがありましたね」
「人間として最低でも」
 少なくとも聖人君子ではなかった、偉人の伝記は子供の教育の為美化されるが大人になってその偉人の実態を知るとこれはこれでかなり面白い。
「そうして閃きを得ていたから」
「だからですか」
「私は学校にも行ってるし」
「本とかアニメもお好きですね」
「何でも観て読む」
 世の中のことをというのだ。
「それで閃きのヒントを得る」
「そうしていきますか」
「そう、何でも」
 こう言ってだった。
 澄香は今度は音がしないブーツを発明した、これは自衛隊の特殊部隊に採用されやはり多くの利益を得た。
 それでも澄香の発明は続き。
 今度は田中にこう言った。
「私達の学校の体操服は半ズボン」
「上は白で下は膝までの緑ですね」
「男女とも。けれど昔はブルマだった」
「それ昭和の頃ですね」
 田中は無表情で自分以上に無表情な澄香に答えた。
「今じゃ漫画やライトノベルでもないですよ」
「アニメでも」
「アニメでもブルマなんて」
 令和になった今はというと。
「もうそれこそ」
「ないわ。けれど」
「けれどですか」
「マニアには人気があるから」
 今も尚というのだ。
「アニメや漫画でも」
「そっちでも殆どなくなってもですね」
「フィギュアとかでもあるから」
「先輩フィギュアお好きでしたか」
「アニメキャラの常」
 これが今の返事だった。
「人気があったら」
「人気アニメの人気キャラはですね」
「それで昔のアニメ観たらキャラのブルマのフィギュアあったから」
 それでというのだ。
「思いついたの」
「ブルマの発明ですか?それともフィギュアの」
「フィギュアの方」
 こちらだというのだ。
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