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オズのラゲドー氏
第二幕その一
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                第二幕  山に向かって
 皆はエメラルドの都を出ました、ここでカエルマンは言いました。
「今回の旅は特に急がなくてだね」
「そう、イッソスの国まで歩いてだよ」
 キャプテン=ビルはカエルマンに答えました。
「行くんだ」
「そうだね、では皆でのんびりとだね」
「イッソスの国まで歩いてね」
「気長に歩いていこう」
「そうしよう」
「お寿司を食べたい気持ちはあっても」
 それでもとです、カエルマンはその目をにこにことさせて言いました。
「けれどね」
「旅を楽しむこともだね」
「ちゃんとして」
 そしてというのです。
「行こうね」
「そうしようね」
「それじゃあ今日のお昼も楽しみましょう」 
 トロットはにこりとして言いました。
「そうしましょう」
「そうね。お昼は何がいいかしら」
「魔法のテーブルかけで何でも出せるから」
 トロットは自分が持っているオズの魔法の道具の一つのことをトロットにお話しました。
「だからね」
「何でも食べられるのね」
「好きなだけね」
「では何でもね」
「ええ、出してね」
 そしてというのです。
「楽しみましょう」
「それがいいわね」
「私はコーンがいいわ」
 ビリーナはこちらでした。
「今日はね」
「貴女はそちらね」
「ええ、ではお昼のことを楽しみにして今は」
「歩くことと景色を楽しみましょう」
「それがいいわね」
「オズの国の旅は何度もしていますけれど」
 ナターシャは周りの景色を見回しながら言いました、都を出て今は緑の草原の中の黄色い煉瓦の道を歩いています。草原にはバイソンが沢山います。
「素敵な景色ばかりですね」
「そうよね。どんな景色もね」
 トロットはナターシャに応えました。
「オズの国はね」
「素敵な景色ですよね」
「奇麗でね」
「そうですよね」
「この場所もね」
 トロットも草原とバイソン達を見て言いました。
「こうしたね」
「素敵な場所なんですね」
「そうなの、それでね」
 トロットはさらに言いました。
「この道は少し特別で」
「特別っていいますと」
「途中で一旦プレーリードッグの穴に入るの」
「プレーリードッグのですか」
「そうなの、途中で山があって」
 それでというのです。
「その中がね」
「プレーリードッグの穴ですか」
「山の中全体が街になっているの」
「プレーリードッグのですね」
「そうなの」
「そういえば」
 ここで、です。神宝が言いました。
「プレーリードッグは群れで穴の中で暮らしていますね」
「その穴が広くて沢山の通路とお部屋に分かれてるんだ」
 ジョージはアメリカ人、プレーリードッグがいる国の生まれなのでよく知っています。
「群れの数も
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