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仮面ライダー エターナルインフィニティ
第四百七十六話 魔王の来訪その五

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「この村はな」
「やっぱりそうだね」
「非常に貧しい村だった」
「それがだね」
「色々技術を投入し」
 九内は冷静な声で述べた。
「温泉もだ」
「作ってだね」
「ここまでした」
 豊かな村にしたというのだ。
「この通りな」
「そうなんだね、どうやら君はいい人だね」 
 海東は九内についてこうも言った。
「最初会った時から思っていたけれど」
「私がか」
「うん、人の筋を通しているね」
 そうしたというのだ。
「いい人だね」
「私は魔王だが」
「魔王でも実際の君はね」
「いい人か」
「現にこの村を見捨てずに助けているし」
 技術を投入し温泉ももうけてというのだ。
「人もだね」
「ただそうしたかっただけだ」
「それをすること自体がだよ」
「いい人か」
「君はね」
「そうなのだな」
「うん、それでもうすぐだね」
「私の家に着く」
「それじゃあね」
「今からそこに行こう」
 こう話してだった。
 ライダー達は九内の家に向かった、そこは和風の屋敷であり中に入ると金髪のショートヘアで左目を隠している小柄な少女がいた。
 少女はライダー達を見てすぐに九内に尋ねた。
「この方々が仮面ライダーですね」
「そうだ」
 九内は一言で答えた。
「私達の仲間になってくれるとのことだ」
「そうですか。はじめまして」
 少女は九内に言われてからライダー達に挨拶をした。
「アクといいます」
「通りすがりの仮面ライダーだ」
 門矢が応えた。
「よく覚えておけ」
「通りすがりですか」
「そうだ、俺達はな」
 こうアクに返した。
「あくまでな、だが」
「それでもですか」
「同じ人間、同じ敵と戦う仲間だ」
 アクにこうも言った。
「このこともよく覚えておけ」
「わかりました」
「そしてだ」 
 門矢はさらに言った。
「あんた左右の目の色が違うか」
「えっ、何故それを」
「左の髪の毛から見える」
 その左目がというのだ。
「それでわかる」
「そうですか」
「奇麗な目だな」
「奇麗ですか」
「そうだがそれがどうかしたか」
 門矢の返事は何でもないものだった。
「オッドアイはあることだ」
「不吉ではないですか」
「何処が不吉だ、目の色が違うだけだ」
 それに過ぎないというのだ。
「不吉なら俺の方が不吉だ」
「そうなのですか」
「通りすがりの仮面ライダーだからな」
「この娘に偏見がないことはわかった」
 九内は門矢の言葉からこのことを察した。
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