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仮面ライダー エターナルインフィニティ
第四百七十六話 魔王の来訪その二

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「そうするからな」
「ならだ」
 ここまで聞いてだ、門矢はまた言った。
「客が来たらな」
「その子と話をしてか」
「行くぞ、だが子とは限らない」
 門矢は小野寺のその言葉を指摘した。
「確かに俺達と共に戦うのは多くは年下の子達だ」
「高校生か中学生のな」
「だがそうとも限らない」
「色々だな」
「そうだ、だからだ」
「その子とは、か」
「限らない、大人の場合もある」
 その鋭い目で述べた。
「それはな」
「そういうことか」
「そうだ、そしてだ」
 門矢はさらに言った。
「その来た者とだ」
「話すか」
「それでいいな」
「ああ、その子と言ったのは俺の間違いだな」
「そもそも一人で来るとも限らないしな」
「そうだよな、じゃあな」
「今はな」
「待つか」
「誰が来てもな」
 こう言ってだった。
 門矢達は今は悠然と紅茶やコーヒーを飲んで待った、そして程なくして写真館の客ではなくその客が来た。
 黒い腰までの前髪を後ろに撫で付けたロングヘアに面長で細い目の中年の男が来た、服は黒いスーツとネクタイと白のブラウスだ。
 その男が店に来て聞いて来た。
「ぶしつけで悪いが」
「何でしょうか」
 光が応えた。
「写真のことでしょうか」
「悪いがそのことじゃない」
 男は光に落ち着いた声で答えた。
「他のことだ」
「といいますと」
「ここに仮面ライダーがいると聞いたが」
「私達のことですね」
(おい、いきなりかよ)
 男は光の返事に内心戸惑いの言葉を出した。
(展開早過ぎだろ)
「そうか、なら話が早い」
(本当に早いな)
 また心の中で呟いた。
(ゲームでこんなに展開早いとプレイヤーから突っ込まれるな)
「早速話をしよう」
「はい、それでは」
「それでライダーは君だけか」
「いえ、今ここに四人全員います」
「わかった」
(四人もいるんだな)
 男はまた心の中で言った。
(そこまでは聞いていなかったな)
「では紹介してくれ」
「こちらです」
 光は男をその場に案内した、そして。
 門矢と海東、小野寺と同じテーブルに五人で着いて紅茶やコーヒーそれにお菓子を前に話しだした、男はここで名乗った。
「久内伯斗という、魔王とされている」
「そして人間でもあるな」
「それはわかるか」
(察しが早いなこいつ)
 門矢の返事にまた心の中で呟いた。
(随分頭のいい奴みたいだな)」
「ではこれから話していいか」
「こちらも話す」
 門矢は九内を見据えて答えた。
「全てな」
「そうしてくれるか」
「どちらのことも話してな」
 そうしてというのだ。
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