第三章
[8]前話
「病院のお見舞いに行ったりして」
「そうしてだね」
「活動をしているの」
そうだというのだ。
「いつもね」
「そうなんだね」
「ええ、元々は」
マケンジーはさらに話した。
「この子達は母が飼っていたの」
「お母さんが」
「そうだったの、母は癌でね」
その病になってしまってというのだ。
「それでね」
「その癒しにかしら」
母はこのことを話した。
「この子達はセラピー犬っていうから」
「そうなの」
「ワン」
「ワンワン」
見ればラルフィーとボスは。
九匹と仲良くなっていて一緒に遊んでいる、夫婦はその彼等を見ながらマケンジーと話をした。
「それでだね」
「貴女のお母さんも」
「ええ、ただ末期癌で」
マケンジーは悲しい顔になってこうも話した。
「残念だけれど、けれどね」
「癒されたんだね」
「最後まで」
「そうだったんだ」
「それでね」
マケンジーはさらに話した。
「私は残されたこの子達と一緒にね」
「お母さんが癒されたのを見て」
「そしてね」
それでというのだ。
「私は他の人達を癒したいと思って」
「団体を立ち上げてやっていってるんだね」
「そうよ、この子達はよくやってくれてるわ」
九匹の仲間達を見ながら話した。
「本当にね、それでこれからも」
「この子達となんだ」
「一緒に人を癒していくわ」
こう言うのだった、一家はマケンジーと色々話をしてその後で。
家に帰ってだ、夫は妻に話した。
「いい犬だな、ニューファンドランドは」
「ええ、うちの子達もそうだけれど」
「他の子達も」
「身体は凄く大きいけれど」
「心はとても優しいな」
「うちの子達も病気の子達も癒してくれる」
妻は笑顔で話した。
「そうしたね」
「とても素敵な子達だな」
「本当にそうね」
夫婦で笑顔で話した、そしてだった。
二人はラルフィーとボスのところに行って彼等の身体を撫でた、するろ彼等は嬉しそうに尻尾を振ったが夫婦もその彼等を見て優しい笑顔になって癒されていることを感じた。
ニューファンドランド犬のよさ 完
2021・9・27
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