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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜灰と白銀の邂逅〜後篇
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〜クロスベル帝国・帝都クロスベル・特務支援課〜



「ごちそうさまでした。――――――凄く美味しかったよ、キーアちゃん。」

「えへへ、どういたしましてー♪」

一方その頃セティ達に装備の点検をしてもらう為に支援課のビルに訪れていた紫髪の娘――――――ロイドの恋人の一人にして東方の伝説の暗殺者――――――(イン)であるリーシャ・マオは二人のキーアが作った夕食をロイド達と共にごちそうしてもらい、リーシャの感想にキーアは嬉しそうな表情を浮かべた。

「それにしても未来の方のキーアには驚いたな……旧共和国風の料理まで作れるとは驚いたよ。」

「しかも旧共和国だけじゃなく、エレボニアにリベールを含めたゼムリア大陸の各国の料理までできるとの事だものね。」

「アハハ、シスターじゃなく、料理人の方が向いているかもね。」

「うんうん!キーアちゃんが料理のお店を出したら、あたしなら絶対毎日通いますよ!」

「ふふっ、各国のお料理はイーリュンのシスターとして各国を周って活動していた時にそれぞれの国の人達から教えてもらって覚えただけだから、褒めすぎだよ〜。」

ロイドやエリィ、ノエルとユウナの賞賛に対して未来のキーアは苦笑しながら答えた。



「――――――ごめんください。」

「今の声は確か………」

するとその時出入口からリィンの声が聞こえ、声に聞き覚えがあるティオが目を丸くして呟いたその時リィンがビルに入ってきた。

「リィン……!どうして君がここに?」

「”黒の工房”の件の後は確か”黒の工房”の本拠地を潰した時のメンツ――――――”灰獅子隊”とやらを率いてメンフィルのアルセイユで帝国の各地を転戦しているって話じゃなかったか?」

「ああ。実は今日クロスベルに用事があって、クロスベルを訪れていたんだが……ちょっとある出来事があって、仲間の得物が壊れてしまったからその修理をセティ達に頼むためにこうして訊ねさせてもらったんだ。」

仲間達と共にリィンに近づいたロイドは驚きの表情で、ランディは戸惑いの表情で訊ね、二人の疑問にリィンは気まずそうな表情で答えた。

「セティちゃん達に?」

「ええ。実は先程リィンさんから連絡がきていたんです。仲間の得物の緊急修理の為に今夜このビルを訪れてもいいかって。」

「それで修理して欲しいという得物はどんな得物なんでしょうか?」

リィンの話を聞いて首を傾げているエリィの疑問にセティが答え、エリナがリィンに訊ね

「えっと、それなんだが……」

「その件については私の方から説明させてもらうよ。」

エリナの疑問にリィンが答えを濁しているとリィンの背後からシズナが現れてロイド達と対峙した。



「貴女は一体……」


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