第二百十二話 東南アジア統一その九
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「これこそがな」
「勝利の秘訣の一つですね」
「戦力的に劣勢でも自分達に有利な場所で戦えば」
そうすればというのだ。
「もうな」
「それだけでちゃいますね」
「勝利に近付く、地の利や」
それになるというのだ。
「そして今劣勢なんはオセアニアや」
「敵の方ですね」
「そうなると絶対にな」
「自分達の有利な場所での戦いを求めてきますね」
「こっちが一戦で決めることを申し出れば」
その時はというのだ。
「オセアニアはな」
「自分達の望む場所での戦を求めてくる」
「そうなるわ」
絶対にとだ、リーは言い切った。
「間違いなくな」
「そうしてそこで、ですね」
「こっちが頷くかどうか」
「それが問題ですね」
「その場所が海か陸かわからんが」
それでもというのだ。
「こちらの申し出を受け入れるとな」
「そう言ってきますね」
「そしてもっと言えば」
リーはさらに言った。
「シェリルさんも私が申し出てくるとな」
「一戦で決めることをですね」
「読んでる」
彼女の方もというのだ。
「そうしてるわ」
「同じ四智星やからですね」
カイも言ってきた。
「そやからですね」
「あの娘の知力もかなりや」
だからだというのだ。
「そやからな」
「それで、ですね」
「あの娘も読んでる、そのうえでな」
「どうしてくるか」
「それもわかってる」
「そうですか」
「受ける、そしてな」
リーの申し出をそうしてというのだ。
「自分が望む戦場での決戦をな」
「言ってきますか」
「そうしてくるわ」
これがリーの読みだった。
「そうしてくるわ」
「ほな問題は戦場ですね」
アユはその目を鋭くさせて言ってきた。
「シェリルさんが言って来る」
「そや、そこや」
まさにというのだ。
「問題はな」
「そうですね」
「シェリルさんが何処を言うてくるか」
リーはここで口を一旦止めた、そうして言ったのだった。
「それはまだ私にもわからん」
「戦場次第で勝敗が決する」
「そう言ってええからな」
「それで、ですね」
「そや」
だからだというのだ。
「シェリルさんもこれ以上はないって場所を言ってくるが」
「オセアニアが有利に戦える」
「それが何処かはな」
どうにもというのだ。
「わからん」
「まだそうですか」
「どうもな、オセアニアと東南アジアの地図を見て」
この世界のそれをというのだ。
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